ものづくり補助金平成28年度建設業宮城県

足場工事における作業効率向上による工期の短縮・人的資源の有効活用事業

一ノ瀬興業株式会社

この事例のポイント

  • 建設業界は非常に高齢化が進んでおり、若手の就労者が減って労働力不足が続いている。
  • 足場の組立作業を効率化するため、QuickDeck(クイックデッキ)を導入した。
  • QuickDeckの導入により床の上で施工でき、足元が安定して作業効率と安全性が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名一ノ瀬興業株式会社
所在地宮城県 仙台市泉区
業種職別工事業

事業の背景

建設業界は高齢化が進み、若手の就労者が減って労働力不足が続いている。一ノ瀬興業株式会社は以前から人材確保のため待遇面の改善に力を入れ、日給月給制が主流の業界でいち早く月給制を導入した。震災後は水門の工事も手掛けるようになり、当時工事の手が足りず困っていた会社から声がかかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能建設業界は非常に高齢化が進んでおり、若手の就労者が減って労働力不足が続いている。
  • その他従来の足場は組立・解体に高所作業車や単管パイプを使い、足元が不安定な中での作業が必要なため、事故が起きることが多かった。
  • 生産能力従来の足場は組立・解体の作業が手間のかかるもので、施工日数が長くなりがちだった。

やったこと

足場の組立作業を効率化するため、QuickDeck(クイックデッキ)を導入した。QuickDeckは日綜産業株式会社が海外から輸入し、日本で使えるように改良を加えて開発した足場である。床を先行して施工できるため、足場が宙吊りになる現場でも安全に作業できる。組み立てがシステム化されており、従来の足場と比べて熟練工を必要とせず、施工日数も短縮できる。

その他QuickDeck(クイックデッキ)

新しい製品・サービス:QuickDeck(クイックデッキ)

事業の効果

QuickDeckの導入により床の上で施工でき、足元が安定して作業効率と安全性が向上した。組み立てがシステム化されたことで熟練工を必要とせず、施工日数も短縮された。水門据付工事などの新しい仕事が広がり、紹介や評判で受注が入るようになった。現在は、QuickDeckを使った工事、イベント会場や仮設観覧席の設営、水門据付工事の3事業に力を入れている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    震災後の水門工事やイベント設営など事業展開の経緯は読めるが、経営戦略上の明確な位置づけまでは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    沿岸部の水門据付需要や紹介・評判での受注増など外部環境への言及はあるが、競争優位の数値的裏付けは薄い。

  • 課題の認識と解決3

    足場の事故リスクや熟練工不足という課題認識は明示されているが、高付加価値化の計画内容は書かれていない。

事業の実現可能性28%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    人材確保や社員への配慮は述べられるが、補助事業を遂行する体制の具体は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    QuickDeckは安全性と作業効率が特徴と読めるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは書かれていない。

  • 事業化までの道筋1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    QuickDeckは日綜産業が輸入し改良した足場で、従来足場との差別化が語られるが、普及度や高水準化の数値は書かれていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    業界の高齢化と労働力不足、業界イメージ向上への言及はあり、社会的意義がうかがえる。

  • 費用対効果2

    費用対効果を示す投資額や付加価値増加の数値は書かれておらず、うかがえるのみ。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    宮城の沿岸部での水門工事など地域特性を活かした事業展開が読み取れるが、経済成長への寄与の数値はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

事故が発生すれば社員に怪我を負わせ、最悪のケースでは命を落とし、現場も止まります。QuickDeckのようなツールを導入すれば安全が確保でき、業界全体のイメージも上がるのではないかと考えました

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。