ものづくり補助金平成28年度卸売業、小売業茨城県

高精度配光測定装置導入による高付加価値LED照明の新たなサービス展開

エスプランニング株式会社

成果最大32万個のマイナスイオンを発生させるスペックが認定された

この事例のポイント

  • 社内で製品開発や組み込み工程を外部に頼っており、納期短縮が難しい状況だった。
  • 従来の配光測定装置の多くは大型で、社内にスペースがなく測定できなかったため、小型の二軸自動機構配光測定装置を導入した。
  • 最大32万個のマイナスイオンを発生させるスペックが認定された。小型の配光測定装置を導入したことで、社内で製品開発や組み込み工程を内製化でき、納期短縮と卸売から製造販売へ進む体制づく…

事業者のプロフィール

事業者名エスプランニング株式会社
所在地茨城県 取手市
業種機械器具卸売業
従業員数1人
資本金300万円
設立2011年

事業の背景

創業当初は無機ELシートを主力商品としていたが、単価が高く需要も少なかったため、2011年頃に注目されていたLED照明に主軸を切り替えた。LED照明の卸売業界は差別化が困難で価格競争が激しく、マイナスイオン機能などの空気清浄効果は今後も成長が見込める市場とされていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力社内で製品開発や組み込み工程を外部に頼っており、納期短縮が難しい状況だった。
  • 新製品・新技術価格競争から脱却するため、LED照明の高付加価値化と差別化が必要だった。
  • 集客・繁閑LED照明は新規参入が多く、個人企業では収益に結びつきにくかった。

やったこと

従来の配光測定装置の多くは大型で、社内にスペースがなく測定できなかったため、小型の二軸自動機構配光測定装置を導入した。この装置で全光束、発光効率、輝度配光を高精度に測定できるようにした。電流の流れを制御し輝度への影響が大きいモジュールの放電端子の設置位置を検証し、高電圧放電を安定させるためモジュールの組み込み方法を検証した。放電端子を保護するためオリジナルの金型を作りプラスチック成形し、安全性を確保した。完成した製品は日本機能性イオン協会で測定試験を行い、1平方センチメートルあたり最大32万個のマイナスイオンを発生させるスペックが認定され、6段階中5という評価を得た。

検査測定二軸自動機構配光測定装置

新しい製品・サービス:マイナスイオン発生モジュールを組み込んだ高付加価値LED照明(「イオン発生機能付き直管形照明装置」)。

事業の効果

  • 最大32万個のマイナスイオンを発生させるスペックが認定された

小型の配光測定装置を導入したことで、社内で製品開発や組み込み工程を内製化でき、納期短縮と卸売から製造販売へ進む体制づくりの第一歩となった。マイナスイオン発生モジュールを組み込んだ高付加価値LED照明を開発し、日本機能性イオン協会の測定で6段階中5という評価を得た。2019年7月には「イオン発生機能付き直管形照明装置」の特許を登録できた。今後は病院や介護施設、学校、公共施設などへの導入を見込み、レンタル事業や単体商品への展開も視野に入れている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    無機ELから LED照明へ主軸を切り替えた経緯と、高付加価値化・新事業展開という課題が記載されており、一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは詳述されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    LED照明卸売は価格競争が激しいという外部環境と、差別化のため自社開発する方針は読み取れるが、自社の強み・弱みを数値で示す記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    価格競争からの脱却という課題を認識し、マイナスイオン機能付き照明の開発と測定装置導入で高付加価値化につなげる実効性のある取組が記載されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    1平方センチあたり最大32万個のマイナスイオン発生が認定され、特許登録もあるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数は1人と記載されるのみで、補助事業を遂行する人材体制や事務処理能力の具体的な記述はわずかにうかがえる程度である。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    病院や介護施設、学校、公共施設などの需要先と、最適レイアウト提案のカスタマイズ販売という選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    放電端子の位置検証や組み込み方法の検証、金型作成など工程は示されるが、スケジュールや中長期の課題解決の記述は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    マイナスイオン機能付きLED照明は同分野で高付加価値化を図る製品であり、特許登録や6段階中の評価など差別化の根拠が具体的に示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    空気清浄効果への社会的ニーズや社会環境への貢献がうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の具体的な記述は乏しい。

  • 費用対効果2

    投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数値記載はなく、わずかにうかがえる程度にとどまる。

  • イノベーションへの貢献2

    照明へのマイナスイオン発生装置組み込みという新しい製品は読み取れるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献の記述は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    空気清浄の成長市場への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換に資するという記述は明示されていない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

病院や介護施設、学校、公共施設、電車など人が集まる場所への需要を見込み、カスタマイズ販売と展示会での発信により高付加価値LED照明のレンタル事業を展開して認知度向上を図る。マイナスイオン発生装置を照明以外に単体で使える商品へ展開することも視野に入れている。

事業者の声

様々な環境問題がクローズアップされる現代、私たちは企業のコスト削減のプランニングをし、ご提案をすることにより、コストはもちろんのこと社会環境に貢献できればと考えています

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。