ものづくり補助金平成28年度製造業神奈川県

付着の少ない打錠機用金型の製作

有限会社早川製作所

この事例のポイント

  • 医薬品の打錠機向けに、粉末が金型に付着しない金型を製造する必要があった。
  • 粒子が付着しない金型を製造するため、3DCAD/CAMを導入した。
  • 3DCAD/CAMの導入と技術・設備投資の積み重ねにより、他社では実現できない複雑な形状や高精度加工に対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社早川製作所
所在地神奈川県
業種金属製品製造業
技術分野情報処理,精密加工

事業の背景

当社は高精度切削加工を中心に事業を行っている。補助事業では、粉末の化粧品を充填する技術を持つ取引先から、その技術を医薬品に転用して打錠機を製造したいとの打診があった。医薬品を粉末から固形に成型する打錠機において、粒子が金型に付着してしまう問題を解決するため、最適な分量での固形化が可能な金型製造の依頼があった。また、より複雑なロゴマークや柄の入った金型の製造依頼もあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術医薬品の打錠機向けに、粉末が金型に付着しない金型を製造する必要があった。
  • 品質・精度錠剤を効率よく作るには面を平らにして剥離性を高める必要があったが、従来の加工では難しかった。

やったこと

粒子が付着しない金型を製造するため、3DCAD/CAMを導入した。過去からの技術や設備投資の積み重ねにより、従来よりも複雑な形状や高精度加工への対応が可能となった。刃物の回転数や種類、切削条件の設定などの試行錯誤を重ね、剥離性の高い金型の製造を実現した。補助事業では、加工時間と精度が釣り合う加工型開発に取り組んだ。

ソフト3DCAD/CAMソフト

新しい製品・サービス:粒子が付着しない剥離性の高い打錠機用金型

事業の効果

3DCAD/CAMの導入と技術・設備投資の積み重ねにより、他社では実現できない複雑な形状や高精度加工に対応できるようになった。医薬品向けの剥離性の高い金型を製造できたことで、既存事業の化粧品等の金型製造や、他社では実現できない試作依頼にも技術を転用している。補助事業後にはCAD/CAMを追加導入し、社内で複数名が対応できる組織体制を構築している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の高精度切削加工と技術転用の流れが読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    化粧品向け粉末充填技術を持つ取引先からの打診があったことは読めるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    打錠機で粒子が金型に付着する課題を認識し、剥離性の高い金型製造で解決した経緯が具体的に書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制4

    補助事業後にCAD/CAMを追加導入し、社内で複数名が対応できる組織体制を構築したと書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    剥離性の高い金型という製品価値と取引先からの打診は読めるが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    切削条件の試行錯誤を重ねて金型を実現したとあるが、中長期の遂行方法やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    医薬品打錠機向けの金型で剥離性を高めた点は読めるが、市場の普及度や価格水準の記載は薄い。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    化粧品や試作依頼への転用など波及の可能性がうかがえるが、経済波及や雇用創出の記載はない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    3DCAD/CAMの導入と技術転用がうかがえるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面20%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。