ものづくり補助金平成28年度学術研究、専門・技術サービス業新潟県

マラソン計測におけるパッシブRFIDタグと世界基準新型記録計測機材の導入

株式会社ファーストイノベーション

この事例のポイント

  • 佐渡は離島のため輸送費が追加コストとなり、製造業などの産業育成が遅れている。
  • パッシブRFIDタグと世界基準の新型記録計測機材を導入し、日本国内では前例のないサービスの提供を始めた。
  • 参加選手は軽量なタグで負担が軽く、完走後の回収も不要になったため手間が省け、参加者からも好評を得ている。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ファーストイノベーション
所在地新潟県 新潟県佐渡市
業種技術サービス業
従業員数4人
資本金100万円
設立2014年

事業の背景

佐渡の主力産業である観光業は、平成3年の121万人をピークに近年は50万人台と半数以下になり、産業の深刻度が増していた。一方で近年はスポーツイベントによる外客誘致が大きな集客力と経済効果をもたらしており、日本国内のスポーツ総生産額も増加を続けている。島内でイベントが開かれても、記録計測を含む業務は首都圏業者に委託されることが多く、以前は島内イベント予算の3分の2以上が首都圏の会社に流れていたとみられる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算佐渡は離島のため輸送費が追加コストとなり、製造業などの産業育成が遅れている。
  • 集客・繁閑主力の観光業は平成3年の121万人のピークから近年は50万人台と半数以下に減り、新事業の展開が急務になっていた。
  • コスト・採算国内で多く使われる高価なアクティブタグは単価が高いためゴール後に回収しており、大規模イベントほどボランティアの労力がかかっていた。
  • 人手・技能従来のタグは重量があり参加者へ事前発送することが困難で、大会前日や当日に多くのボランティアがタグを配付する手間が生じていた。
  • 生産能力島内の事業者は記録計測に必要な機材・ノウハウを持たず、記録計測業務を首都圏業者に委託していたため、地元開催でも外貨獲得による経済波及効果を十分に生かせなかった。

やったこと

パッシブRFIDタグと世界基準の新型記録計測機材を導入し、日本国内では前例のないサービスの提供を始めた。タグは小型軽量で、案内書やゼッケンと共に郵送により事前配付でき、大会当日の配付作業が不要になった。タグは使い捨てで回収も不要となり、大人数のボランティアスタッフの確保も必要なくなった。タグは安価なため、主催者の経費削減にもつながった。

検査測定パッシブRFIDタグ(世界基準の新型記録計測機材)

新しい製品・サービス:世界基準の新型記録計測機材によるパッシブRFIDタグを使ったマラソン等の記録計測サービス

事業の効果

参加選手は軽量なタグで負担が軽く、完走後の回収も不要になったため手間が省け、参加者からも好評を得ている。主催者はタグが回収不要で安価になったことで、紛失や返却忘れによる費用が減り経費削減につながった。スタッフは事前配付が可能になり、大人数のボランティア確保が不要になった。日本国内では前例のない革新的なサービスを提供できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    佐渡のスポーツイベント運営を手掛けてきた実績は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    首都圏業者が予算の3分の2以上を請け負っていた状況や、県内約70イベントの運営実績と強みが書かれ、競争優位の方向は読める。

  • 課題の認識と解決3

    佐渡の観光業が121万人から50万人台へ減った課題と、受託件数を増やす計画が書かれているが、数値目標はない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    4人の従業員で約70のイベント運営を請け負っている点は読めるが、補助事業を遂行する体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    従来のアクティブタグと比べて軽量・安価で回収不要という特徴と、主催者・選手・スタッフの負担軽減が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    県内受託件数を増やす計画は書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    国内では前例のない新型パッシブRFIDタグの導入で、国内の大半が使うアクティブタグと比べ差別化されていると書かれている。

公的補助の必要性67%
  • 波及効果・雇用4

    イベント収入の島外流出や経済波及効果の縮小が指摘され、地元経済の活性化と雇用確保への寄与が示されている。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値額の増加は書かれておらず、費用対効果は読み取れない。

  • イノベーションへの貢献4

    新型RFIDタグによる記録計測の刷新が地域イベントのサービスを変えたと書かれ、デジタル技術の活用が読み取れる。

政策面70%
  • 成長分野への進出2

    スポーツ総生産額の増加という成長分野への言及はあるが、日本経済の構造転換への具体的な寄与は書かれていない。

  • 地域経済への波及5

    佐渡の観光業減少を背景に、約70のイベント運営と県内受託拡大で地域の経済効果と雇用を生む事業として具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

強みを生かして県内イベントの運営受託件数を増やし、県内経済の活性化に寄与していく計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。