ものづくり補助金平成28年度製造業富山県

ワイヤ放電加工機導入~一貫生産体制構築による高精度加工の効率化

有限会社山勝

成果放電加工機の稼働率は60~70%程度となっている。

この事例のポイント

  • 一定以上に精密な加工や仕上げ加工に対応できる設備がなく、協力会社に外注していた。
  • ワイヤ放電加工機を導入した。
  • 放電加工機の稼働率は60~70%程度となっている。ワイヤ放電加工機の導入により、外注していた工程を内製化して一貫生産体制を築いた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社山勝
所在地富山県 富山市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数8人
資本金300万円
設立2001年

事業の背景

当社は機械部品の加工・組立・販売、油圧関連商品の製作・販売、電気工事、電気制御設計などを行い、多様な案件に対応することを強みとしている。小規模ながら職務を経験豊かなスタッフが少人数で担当し、顧客にとっての利便性や短納期対応が魅力となっている。設備投資は定期的に行ってきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能一定以上に精密な加工や仕上げ加工に対応できる設備がなく、協力会社に外注していた。
  • 納期・工程協力会社は多くの案件を抱えており、当社の案件を常に優先してもらえず、顧客からの急ぎの依頼に対応できないケースもあった。
  • 生産能力人手不足が深刻化した際の影響を最小限にとどめる体制を構築する必要があった。

やったこと

ワイヤ放電加工機を導入した。当社としてははじめて扱う機械であったが、部品加工担当者が前職で同種の加工機を扱った経験があり、設定や操作は問題なく導入が進んだ。導入後、既存顧客へ営業担当とオペレーターが訪問し、新たな機械の導入と可能になった作業を説明した。これまで外注していた工程を内製化し、一連の工程を自社で完結できる一貫体制を築いた。

加工機ワイヤ放電加工機

事業の効果

  • 放電加工機の稼働率は60~70%程度となっている。
  • 当事業に関わる30年度の売上は350万円となった。

ワイヤ放電加工機の導入により、外注していた工程を内製化して一貫生産体制を築いた。各種コストを削減し、その分を価格に反映して品質を維持したまま低価格で提供できるようになった。ワイヤ放電加工機を使う案件の依頼も増え、導入効果は売上にも表れている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の多様な案件対応力を強みとし、設備投資を定期的に行ってきたとあるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客からの急ぎの依頼に対応できないケースがあったと課題を示し、精密加工を内製化する強み強化が読み取れるが、市場動向の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    精密加工を外注していた課題を認識し、ワイヤ放電加工機導入で工程を内製化、30年度売上350万円、稼働率60~70%と数字で示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    30年度売上350万円と稼働率60~70%は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制4

    担当者が前職で同種の加工機を扱った経験があり、設定や操作が問題なく導入できたと人材面の体制が具体的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客からの急ぎの依頼や既存顧客との関係、低価格化と質の維持に触れるが、ターゲットやニーズの裏付けは整理されていない。

  • 事業化までの道筋3

    今後は稼働率を100%に近づけ無人稼働による夜間運転を行う方針と示されるが、スケジュールや課題解決方法は具体的でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    精密加工や高付加価値化の記述はあるが、ワイヤ放電加工の普及度や高水準の高価格化を示す根拠は明確でない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    導入後の売上350万円や内製化によるコスト削減は示されるが、補助金投入額に対する費用対効果は数字で示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    富山市の機械部品加工事業者として地域の事業者と協力会社との関係に触れるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

稼働率を100%に近づけ、無人稼働による夜間運転も行いたい。新規顧客の開拓も進めるが、既存顧客との関係を最優先し、当面は売上を過度に追求せず当社に最適な体制を探っていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。