回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
丸幸せんい株式会社
成果商品探しの時間が75%削減された。
| 事業者名 | 丸幸せんい株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 福井県 越前市 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | 情報処理 |
| 従業員数 | 48人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1972年 |
丸幸せんいは1972年の創業以来、カーテン全般やインテリア雑貨などを企画販売しており、レースカーテンを軸にカーテンの企画製造を展開している。消費者の生活に密着した商品であるため、顧客に「買って良かった」と思ってもらえる品質が重視されている。
抱えていた課題
やったこと
生産数や進捗状況など生産情報の管理のために進捗管理システムを導入した。縫製指図書に印字したバーコードを作業終了後にスキャナーで読み取り、その情報をサーバーに蓄積してリアルタイムに全社で共有できるようにした。形状記憶工程は熟練技術を必要としていたが、プリーツフォーマーで機械化し、専門の作業員が担当しなくても従来の方法と遜色ない品質の加工を、より短時間で行えるようになった。裾縫いには「カーテン裾三ツ巻き縫い自動機」を導入し、熟練作業者と同等の品質を得られ、特に力加減が難しいレース生地の裾の底部分の折り返しでも高品質を維持できた。
進捗管理システムにより生産現場全体が各工程の進捗を正確に把握できるようになり、従業員の納期管理意識が高まった。生産数量の記入などの手間が減って作業にゆとりが生まれ、加工品質も高まっている。熟練工程の機械化により、熟練度の低い作業者でも高品質な加工ができるようになった。不良発生率が大きく低下し、顧客からのクレーム発生率も低い。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
創業以来の経営理念や従来の生産課題を踏まえた取組とうかがえるが、経営戦略上の位置付けは事例には明示されていない。
製品の生活密着性や顧客満足への言及はあるが、市場動向と自社の強み・弱みの分析は事例からは読み取れない。
納期確認や生産表記入の手間、熟練度に依存する裾縫い・形状記憶加工の課題を具体的に認識し、進捗管理システムと自動機で対応している。
生産可能量は約30%アップ、商品探し時間75%減、生産数記入時間78%減など数値目標に近い成果が示されている。
事務担当者が顧客対応を行う体制は読み取れるが、補助事業を遂行する人材や事務処理能力の詳細は書かれていない。
高品質な加工や顧客からのクレーム発生率の低さなど選ばれる理由はあるが、ターゲットの明確化やニーズの裏付けは薄い。
今後の展望として工程の見える化を細かく推進し、データを品質向上や人員配置に活用する方法が示されている。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
レースカーテンの難易度の高い裾縫いや形状記憶加工を機械化しており、同分野で高品質化を図る点はうかがえるが、水準の比較データは薄い。
公開情報では判断できません。
進捗管理と自動機導入で生産量と不良率が改善し、時間削減率や生産量増加率の数値が示されている。
バーコードとサーバーによるリアルタイム共有などデジタル活用はあるが、業界や地域のイノベーションへの広がりは書かれていない。
公開情報では判断できません。
越前市に本社工場を置く地域企業とうかがえるが、地域の経済成長や雇用創出への言及は事例にない。
進捗管理システムをより細かく配置して作業工程の「見える化」をさらに推進する。得られたデータを各工程の問題抽出に活用して品質向上につなげたり、従業員の適材適所の配置などにも役立てたりしていく。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった