回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
| 所在地 | 長野県 南木曽町 |
|---|---|
| 業種 | 家具・装備品製造業 |
| 技術分野 | デザイン,精密加工 |
| 従業員数 | 4人 |
| 設立 | 1948年 |
楯木工製作所は木曽ヒノキにこだわり、曲げわっぱの器や組子細工の製品を手がけてきた。昭和40年代のエレキ・ブームではドラム、オーディオ・ブームではスピーカーグリルの受注を得るなど、時代のニーズに応じてものづくりを展開してきた。バブル期には和室の組子欄間を手がけた。現在は職人の高齢化で若手が不足している。
抱えていた課題
やったこと
レーザー加工機を導入し、熟練工の技術・ノウハウをデジタルデータ化した。レーザー加工により熟練工以外でも安定した精度で生産できることを確認した。レーザー加工機の出力は大きくないため板の薄さを追求し、鉋屑に組子細工の模様を彫ることに成功した。レーザーで組子細工の柄を一瞬でくり抜く加工や、繊細な透かし模様の加工を行い、新たな機能・デザインの新製品を試作開発した。
| 加工機 | レーザー加工機 |
|---|
新しい製品・サービス:レーザー加工を用いた組子細工の新製品(サッカーボール型ペンダントライトなど)
設計に係る熟練工の高度な技術・ノウハウがデジタルデータ化でき、レーザー加工により熟練工以外でも安定した精度で生産できることが確認できた。鉋屑に組子細工の模様を彫ることに成功し、今後の事業化に向けた大きな発見となった。熟練工の技の一部が代替されるとともに新たな可能性も確認された。製品の選択肢の幅をデザイン的にも価格的にも広げた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
曲げわっぱから組子細工、スピーカーグリル、和室欄間へと続く事業の変遷が書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。
木曽ヒノキへのこだわりや海外からの問合せが書かれるが、市場分析と経営資源の強み弱みの対比は具体的に述べられていない。
熟練工の承継課題と設備老朽化による生産効率低下が明示され、レーザー加工機導入で解決する流れが書かれている。
付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、製品選択肢の拡大という定性的な効果のみがうかがえる。
従業員数4名、後継者の楯敏彦氏が導入担当と書かれるが、補助事業の遂行体制の詳細は読み取れない。
差別化が必要な施設関係者や個人客から求められているとあるが、ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。
新製品の試作開発や今後の事業化は触れられるが、スケジュールや課題の解決方法は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
レーザー加工で組子細工の模様を鉋屑に彫るなど、伝統工芸の高付加価値化と独自性が具体的に書かれている。
伝統工芸の継承や海外への発信が語られるが、経済波及や雇用創出といった国が補助する理由は明示されていない。
熟練工の技の一部が代替され生産効率が上がったとあるが、補助金額と付加価値増加の数字は示されていない。
レーザー加工と熟練技の融合が書かれるが、デジタル技術によるサプライチェーン全体への貢献は読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
木曽谷の木曽ヒノキを活かし、南木曽町で伝統工芸を展開し世界へ発信する地域特性を生かした事業が具体的に書かれている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
差別化が必要な施設関係者や個人客からの需要があり、海外からの問合せも多い。外国人旅行者向けのお土産を企画中で、オリジナル製品の種類を増やして世界に発信していく。
組子細工の柄を一瞬でくり抜いたり、繊細な透かし模様を入れたり、レーザーにしかできないデザイン加工があります。当社に本物の職人の技があるからこそ、機械の技との組み合わせが生きる、と思いました
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
火入れ機と連結し、熱酒をそのまま自動で充填・打栓する設備一式を導入した。
効果:タンク1本(1,300ℓ)の充填時間 2時間→1.3時間
2018年11月に、それまで職人が手でやっていた木材加工のほぼ全てを自動化するNC加工機を導入した。