ものづくり補助金平成28年度製造業長野県

世界初φ30μmはんだボール搭載技術の開発

アスリートFA株式会社

成果はんだボール搭載径 100μm→30μm

この事例のポイント

  • 半導体デバイスの微細化・高集積化・高密度化が急速に進み、はんだボールの微細化が求められている。
  • 弊社保有の複数特許に基づき、世界で初めてφ30μmの微小はんだボールをウエハ上に整列搭載できる技術の開発に取り組んだ。
  • はんだボール搭載径 100μm→30μm。世界で初めてφ30μmの微小はんだボールをウエハ上に搭載できる技術開発の目処が立った。

事業者のプロフィール

事業者名アスリートFA株式会社
所在地長野県 諏訪市
業種生産用機械器具製造業
技術分野機械制御,接合・実装,測定計測
従業員数80人
資本金8,580万円
設立1988年

事業の背景

同社は位置決め技術、荷重制御技術、接合技術、ボール搭載技術などの要素技術を蓄積し、カメラレンズ組立機から電子部品の組立装置、半導体関連の自動化装置へと事業を広げてきた。現在は半導体実装装置や液晶関連のポッティング装置など半導体関連の自動化システムが8~9割を占める。主力のマイクロボールマウンターは、はんだボールをウエハーに一括で載せる技術を同社が初めて開発し、国内外で8割のシェアを持つ。はんだボールのサイズは φ100~250μmが主流だが、半導体の微細化に伴い微細化も進んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力半導体デバイスの微細化・高集積化・高密度化が急速に進み、はんだボールの微細化が求められている。
  • 品質・精度高密度電子部品の実装時に過荷重によって不良が発生していた。

やったこと

弊社保有の複数特許に基づき、世界で初めてφ30μmの微小はんだボールをウエハ上に整列搭載できる技術の開発に取り組んだ。φ30μmはんだボール搭載用の搭載マスクを開発した。はんだボールを製造装置として提供することを目指し、搭載技術の開発を進めた。開発した技術は現在評価中である。

その他φ30μmはんだボール搭載用搭載マスク
加工機微小はんだボール搭載機

新しい製品・サービス:φ30μmの微小はんだボールをウエハ上に搭載できる微小はんだボール搭載機

事業の効果

  • はんだボール搭載径 100μm→30μm

世界で初めてφ30μmの微小はんだボールをウエハ上に搭載できる技術開発の目処が立った。補助金により開発の資金面が助かり、開発の方向性を文章で整理でき、期限があるため計画的に進められるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成24年度のピエゾ素子を用いた電子部品実装装置の試作開発から続く取組と読めるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    世界初のφ30μmはんだボール搭載技術を自社特許に基づき開発し、国内外8割のシェアを持つ主力装置に関連づけており、競争優位の根拠が具体的。

  • 課題の認識と解決3

    半導体の微細化・高密度化という課題認識は示されているが、事業計画としての高付加価値化・成長への道筋は詳しく書かれていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    社内で開発・設計・製造を一貫して行う体制が示されているが、補助事業の遂行体制の人材や事務処理能力の記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    φ30μmの微小はんだボールをウエハ上に整列搭載できる点が世界初と示され、半導体高密度実装という需要の裏付けも書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    開発の期限があり計画的に進める点や、現在は評価中という段階は読み取れるが、スケジュールや課題解決方法の具体は少ない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    φ30μmの微小はんだボール搭載は、従来の主流φ100〜250μmより微細な世界初の技術で、同分野で高付加価値化を図る内容と読める。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    半導体の高密度実装需要の拡大に言及があるが、雇用や波及効果など国が補助する積極的理由は事例からは明示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    半導体の微細化・高集積化に対応する新技術でサプライチェーンに貢献し得るが、デジタル技術や新ビジネスモデルの記載は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    半導体デバイスの微細化・高集積化という成長分野への進出であり、構造転換への寄与がうかがえるが具体的な記述は少ない。

  • 地域経済への波及2

    諏訪市の企業である点は読めるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出についての記述はほぼない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

次のイノベーションを目指して新しい技術を創り出していく。

事業者の声

とても助かっている

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。