ものづくり補助金平成24年度兵庫県

小ロット、短納期、低コスト等の顧客のニーズに即応出来る一貫生産体制の確立

東洋スプリング工業株式会社

成果加工線径の上限 3mm→5mm

この事例のポイント

  • 発注の小ロット化が常態化し、段取りにかかる時間が増えている。
  • 既存のCNCコイルマシンをパワーアップし、加工線径を3mmから5mmの太線まで拡大した。
  • 加工線径の上限 3mm→5mm。一貫生産により、生産のフレキシブル運用が可能になり、試作開発の期間を短縮できた。

事業者のプロフィール

事業者名東洋スプリング工業株式会社
所在地兵庫県 多可町
業種その他の製造業
技術分野金属プレス加工
従業員数5人
資本金1,000万円
設立1964年

事業の背景

ばね一筋50年余りの専門メーカーで、自動車、オートバイ、園芸用品、家電、各種機械などの分野へコイルばね、板ばね、複合ばねを供給している。かつて国内で生産されていた量産品・規格品の多くはアジアや新興国へ移り、国内では多品種・小ロットで短納期・低コストが一般的な要求になった。一方で、オーダーメイドや高機能品の発注は堅調に推移している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力発注の小ロット化が常態化し、段取りにかかる時間が増えている。
  • コスト・採算段取り時間の増加に反して、短納期や低コスト化が求められるようになっている。
  • 新製品・新技術試作・開発に時間を要する高機能化需要は堅調で、対応力の強化が必要になっている。

やったこと

既存のCNCコイルマシンをパワーアップし、加工線径を3mmから5mmの太線まで拡大した。外部委託していた精密転造とスプリング端末研削を内製化し、社内で生産をコントロールできる体制を整えた。熱処理のひずみを計算した材料選定、加工条件選択、特殊治具製作、加工機械のモディファイなどの生産技術を磨き、芯金の研磨など重要品質の再現に取り組んだ。相談・設計から試作開発、完成品提供までを一貫して行い、顧客の製品化・改良にかかる機構開発をサポートできる体制を整えた。

  • 加工機CNCコイルマシンパワーアップ後、線径5mmまで対応精密転造盤スプリング両端研磨機

事業の効果

  • 加工線径の上限 3mm→5mm

一貫生産により、生産のフレキシブル運用が可能になり、試作開発の期間を短縮できた。顧客の目的や使用環境を把握し、試作品の評価・修正を経て早期に量産へつなげられるようになり、事業活動の品質が向上した。社内で生産をコントロールできることで、顧客に安心と利便性を提供し、新規受注につなげる狙いがある。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.6 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標リードタイム短縮などの目標は挙げられているが、付加価値や賃上げの数値目標は書かれていない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    ばね製造50年余りの専門性と、社内一貫生産体制を見直した経緯が書かれており、過去の取組との一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    多品種小ロット需要の増加と、オーダーメイド・高機能分野の堅調さに触れており、強みとの関係は読み取れるが定量的ではない。

  • 課題の認識と解決3

    短納期・低コスト要求への対応として内製化を進めた点は読み取れるが、高付加価値化の数値目標は示されていない。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    リードタイム短縮などの目標は挙げられているが、付加価値や賃上げの数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員5人の体制と、熱処理・治具製作など独自の生産技術を持つ点は書かれているが、事務処理体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    相談・設計から試作・量産までの一貫対応と、高精度を継続提供する姿勢が示されており、選ばれる理由は読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    線径3mmから5mmへの拡大や転造・研削工程の内製化など、実施内容は示されているが、スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    オーダーメイドや高機能品の需要堅調さに触れるが、同分野での高価格化の水準などは示されていない。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    国内の多品種小ロット製造の維持という背景は触れられているが、波及効果や雇用創出への言及は乏しい。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    NC機械を活用した内製化や試作の期間短縮はうかがえるが、デジタル技術の先進性やサプライチェーンへの貢献は薄い。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    兵庫県多可町の企業である点は示されるが、地域特性を活かした経済成長への具体的な言及はない。

事業者の声

ばねの専門メーカーとして、ばねにこだわり、お客さまの困りごとや問題の解決に取り組んで50年。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

北海道平成24年度

焼却炉への長寿命熱電対保護管・鞘の開発

成田社長は、ジェットエンジンやガスタービンなど高温で稼働する部材へのコーティング技術を発展・改良し、宇宙分野の技術を地上の課題に応用した。

効果:保護管の寿命 1倍→3倍

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。