ものづくり補助金平成28年度製造業滋賀県

最新型自動パレット釘打機による工程短縮・効率UP・低コスト化の実現

山室木材工業株式会社

この事例のポイント

  • 木製パレットは寸法精度が必要で、寸法がずれるとフォークリフトで持ち上げられず、輸送中に荷崩れして事故につながるおそれがある。
  • 今回の補助事業では、複雑で正確さが必要な木製パレット生産工程を省人化し、お客様の要望に応じた仕様に対応できる自動パレット釘打ち機を導入した。
  • パレット釘打機の導入により、木製パレットの生産工程を自動化して省人化できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名山室木材工業株式会社
所在地滋賀県
業種木材・木製品製造業
技術分野材料製造プロセス

事業の背景

インターネット通販等の普及により、物流は拡大の一途をたどっている。木製パレットは段ボール箱や袋などの包装単位の物品を積載することで、積込み、保管、輸送を効率的に進められ、物流の生産性向上や働き方の改善に貢献している。木製パレットは木材を板状や柱状にカットして設計通りに並べ、釘打ちで固定して作るため、製造には高い精度と多くのノウハウが必要である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度木製パレットは寸法精度が必要で、寸法がずれるとフォークリフトで持ち上げられず、輸送中に荷崩れして事故につながるおそれがある。
  • 品質・精度釘の頭が飛び出すと商品を傷つけたり、運搬作業者が怪我をしたりするおそれがある。
  • 人手・技能複雑で正確さが求められる木製パレットの生産工程を、省人化して効率よく行う必要がある。

やったこと

今回の補助事業では、複雑で正確さが必要な木製パレット生産工程を省人化し、お客様の要望に応じた仕様に対応できる自動パレット釘打ち機を導入した。導入したのは株式会社エーエムマシナリー製のAPS-1600型パレット自動釘打機で、材料の木材をセッティングすると釘打機が手前に移動して正確な位置に釘打ちする。仕様は1ミリメートル単位の寸法精度とR加工等に対応している。釘打機の後部に配置した自動コーナー加工機(自動R加工機)で、パレットの角を丸く加工し、トラック積込み時などに商品を傷つけないようにしている。

加工機APS-1600型パレット自動釘打機(株式会社エーエムマシナリー製)
加工機自動コーナー加工機(自動R加工機)

事業の効果

パレット釘打機の導入により、木製パレットの生産工程を自動化して省人化できるようになった。釘打ちの位置を機械が正確に決めるため、寸法精度を1ミリメートル単位で確保できる。後工程で角を自動でR加工できるため、商品を傷つけない製品を効率よく作れる。工程が短縮され、低コスト化も実現した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    木製パレット製造に取り組んできた事業との関係は読み取れるが、経営戦略上の位置づけは具体的に書かれていません。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    物流拡大を背景に木製パレットの需要があることはうかがえるが、競争優位性や自社の経営資源の強みは書かれていません。

  • 課題の認識と解決3

    寸法ずれによる荷崩れや釘頭による傷などの課題は認識されているが、高付加価値化や成長につながる具体的計画は書かれていません。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    工程短縮・効率UP・低コスト化と記載があるが、数値目標や賃上げ目標は書かれていません。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    物流の生産性向上に貢献する製品であり、1ミリ単位の寸法精度や商品を傷つけない加工など選ばれる理由は一部読み取れます。

  • 事業化までの道筋2

    導入設備の機能は説明されているが、遂行方法やスケジュールに関する記述はわずかにうかがえる程度です。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    木製パレットの高品質性や製造ノウハウは書かれているが、分野の普及度や高価格化の水準は明示されていません。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    物流の生産性向上や働き方の改善への貢献は書かれているが、波及効果や雇用創出の数値は示されていません。

  • 費用対効果2

    工程短縮や低コスト化は示されているが、補助金投入額に対する付加価値増加などの数値は書かれていません。

  • イノベーションへの貢献2

    自動コーナー加工機や省人化は記載されるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は明確ではありません。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    物流の拡大を支える分野への対応はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はありません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

見た目には単なる木製の枠にみえますが、そこには多くの製造ノウハウが注ぎ込まれた、日本が誇る高品質な製品なのです。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。