増産体制を確立する為の課題解決策として、充填・打栓ラインを導入する。
火入れ機と連結し、熱酒をそのまま自動で充填・打栓する設備一式を導入した。
効果:タンク1本(1,300ℓ)の充填時間 2時間→1.3時間
菊水産業株式会社
| 事業者名 | 菊水産業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 河内長野市 |
| 業種 | 木材・木製品製造業 |
| 技術分野 | 機械制御 |
| 従業員数 | 5人 |
| 資本金 | 1,500万円 |
| 設立 | 1983年 |
昭和35年に先代が黒文字楊枝の専門製造販売を始め、昭和40年に半自動化製造機を開発して量産化に成功した。その後、木材加工品の多くが海外から輸入されるようになり、安価な海外製品とのコスト競争で採算が悪化した。平成元年には国内生産を撤退し、中国産黒文字楊枝を輸入販売する形に転じた。国内で国産黒文字楊枝を作れる生産者はほぼなく、昔ながらの国産品を求める声は強い。
抱えていた課題
やったこと
黒文字楊枝の三方削りを含む全工程を自動化する設備を、自動機を製作する平安製作所と共同で開発した。既存の半自動製造機の仕組みを基本に、新しい製造機の加工条件やバランス調整を検討し、各機械の最適な仕様を決定した。平成26年7月に黒文字楊枝製作機一式を発注し、平成27年4月に生産自動化設備が納入された。新規導入の製造機械では9cmと12cmの黒文字楊枝を製造できる。また原木の入手先を国内全域に広げ、植樹などの育成活動も進めた。
| 加工機 | 黒文字楊枝製作機一式(生産自動化設備) |
|---|
新しい製品・サービス:純国産黒文字楊枝
三方削りを含む工程の自動化により、熟練者の手作業だった仕上げが機械で行えるようになり、完成品の形状や精度にも納得できる成果が得られた。9cmと12cmの黒文字楊枝の製造が可能になり、生産コスト低減の仕組みは整ったと言える。一方で、原材料の植物特有の不均一性や不十分なラインバランス調整から、現状は一部で人手が必要な稼働状況にとどまっている。
全工程を連動させた黒文字楊枝の生産ラインの構築を目指し、そのためには原木の安定確保が必須となる。今後は柔軟な機械構成に拡充し、6cmの爪楊枝から24cmの箸まで多様な製品を製作する計画である。加工後の廃材を茶として製品化し、伐採作業者の処遇改善にも活用したいと考えている。
祖父が育て築いてきた“夢”を復活させたい
公式の事例集より(原文のまま)
火入れ機と連結し、熱酒をそのまま自動で充填・打栓する設備一式を導入した。
効果:タンク1本(1,300ℓ)の充填時間 2時間→1.3時間
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
大日メタックス㈱にて、機械本体の納品前に制御ソフトと加工プログラムをインストールし、試験加工を行って検査した。
効果:製造工程数 12工程→8工程