回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社吹野金型製作所
成果加工時間 14時間→7.83時間
| 事業者名 | 株式会社吹野金型製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 京都市南区 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 10人 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1973年 |
当社は射出成形用金型の設計・製造を主事業としてきた。その中で培った加工技術を部品加工に生かし、微細加工部品などの受託加工を事業化したいと考えている。事業目標は、金型事業の売上を従来比100%に保ちつつ、微細部品加工の売上で30%の上乗せを実現することである。
抱えていた課題
やったこと
形彫り放電加工機として、株式会社ソディック製の精密形彫り放電加工機AG40LP(旧機械はAG35L)を導入した。新機械は第5世代の放電加工技術「パーフェクト・アクティブ・コントロール」を採用した新放電安定加工システムを使用し、放電制御とモーション制御を1Gbit/secのシリアル通信で同時に高速処理できる。評価では、正四角錐の凹の連続形状(ダイヤカット形状)を電極で加工し、旧機械は社内の実績条件、新機械はメーカー推奨条件で、それぞれ想定加工時間14時間まで加工した。新機械は7時間50分で加工が完了し、同じ電極数で必要な形状まで加工できた。
| 加工機 | 精密形彫り放電加工機 AG40LP(株式会社ソディック製) |
|---|
導入した新型の形彫り放電加工機により、当初目標としていた凹コーナーRを0.1mm以下、面粗さRaを1μm以下とする目標を達成した。加工時間は7時間50分となり半減し、電極消耗度も旧機械の2/3程度に改善した。金型の磨きレスや磨き時間の短縮が可能になり、金型の製造時間短縮に寄与している。既存の放電加工機ではできなかった領域の微細加工にも対応できるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存の金型事業に加え微細加工へ進む計画で、過去の入賞実績との関連は示されるが、経営戦略上の位置づけは「プラス30微細加工へ」の旗印で読み取れる。
微細加工領域の技術的伸び代や社内の加工技術の現状整理は具体的だが、市場や顧客動向の分析は書かれていない。
課題を凹コーナーR、面粗さRa、加工時間に分けて数値化し、旧機械の2分の1以下の目標を7時間50分で達成したと書かれている。
加工時間14h以内を7時間50分で達成し、凹コーナーRも0.035mmと数値目標の達成が明示されている。付加価値の数値は示されていない。
従業員10人の企業であることはわかるが、補助事業を担う人材や事務体制の具体的な記述はわずかにうかがえる程度。
微細部品加工の受託事業化、精密加工ニーズ、MEMSやマイクロマシン関係者への働きかけが具体的に書かれている。
導入後の金型磨きレス活用やMEMS関係者への働きかけ予定など、今後の展開と遂行方法が示されている。スケジュールの記載は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
正四角錐の連続形状での微細加工で凹コーナーR0.035mmを達成し、既存の放電加工機では対応できなかった領域と説明されている。
MEMSやマイクロマシン分野への展開はうかがえるが、経済波及や雇用創出の記載はない。
加工時間が半減し電極消耗度が2/3程度に改善したと書かれ、効果は示されているが補助金額との比較はない。
1Gbit/secのシリアル通信による放電制御とモーション制御の同時処理が記載されるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
MEMSやマイクロマシンなど新分野への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。
公開されている事例からは読み取れません。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
ポストコロナで展示会が再開されつつあるなか、今後は微細加工のニーズを開拓するため、MEMSやマイクロマシン関係者への働きかけを強める予定である。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg