回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社衣川シャーリング
成果リードタイム 7日→2日
| 事業者名 | 株式会社衣川シャーリング |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 福知山市 |
| 業種 | はん用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 13人 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1990年 |
鋼材の卸売業から出発し、切断加工、曲げ加工へと事業を広げ、現在は鋼材の調達から一次加工、二次加工までを一貫して行っている。北近畿地区で一貫生産できるのは当社だけであることが強みである。主な取引先は北近畿地区の産業機械等の製造メーカー、福知山市・綾部市の鉄工所、近隣の工務店や自動車整備業などである。近年は住宅リフォーム市場が拡大し、地元工務店から耐震補強金具の受注がある。
抱えていた課題
やったこと
既に社内ネットワークに繋がるレーザー切断機を使っていたが、曲げ加工も同じ環境に組み込むため、トルンプ社製のベンディングマシン TruBend5085SX を選定して導入した。導入機はネットワークに接続でき、年間約3000枚のCADデータを製造工程で活用できるようになった。CADデータから加工条件や金型の選択が自動で行え、加工条件はCADデータ上に記録してデータベース化できる。画面上で曲げシミュレーションができ、干渉箇所を事前に確認できる。安全面では、レーザー式安全装置を搭載し、挟まれを検知できるようにした。
| 加工機 | トルンプ社製 TruBend5085SX(ベンディングマシン) |
|---|
曲げ加工を内製化できたことで外注がなくなり、リードタイムを1週間程度から2日に短縮した。CADデータを段取りに活用し段取り時間を大幅に低減した。加工スピードの向上により加工時間を約20%低減し、同一時間内の生産数は約1.3倍になった。作業疲労が減り製品の寸法再現性も向上した。安全装置により経験の少ない作業者でも安全に作業できるようになり、加工条件のデータ化で加工技術を形式知化できた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存の社内CADデータ活用やレーザー切断機のネットワーク対応という取組の延長線上に曲げ工程の一貫化が位置づけられているが、経営戦略上の明確な位置づけは文章からは十分読めない。
北近畿地区で鋼材製品を一貫生産できるのは当社だけという強みと、多量受注需要への対応が示されるが、市場動向の数値は書かれていない。
手入力とカンコツ依存、外注によるリードタイム長期化という課題が示され、外注ゼロ・リードタイム1週間から2日への短縮という具体的な対策が書かれている。
リードタイム1週間から2日、加工時間約20%低減、同一時間内の生産数約1.3倍など具体的な数値目標と成果が示されている。
補助事業の遂行体制として人材や事務処理能力について書かれているのは、工業高校との連携など間接的な内容にとどまる。
耐震補強金具の多量受注需要や住宅リフォーム市場拡大が示され、顧客ターゲットと選ばれる理由(一貫生産)が読み取れる。
データ活用の新しい取組を社内で研究することや、高難度製品の受注拡大という方向性は示されるが、スケジュールは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
安全装置付きの高性能ベンディングマシンとCADデータ連携により高精度化を図る点は読めるが、分野の普及度に関する記述は少ない。
地域の工業高校への出前授業や地元企業との連携による地域経済活性化への貢献がうかがえるが、波及効果の数値は書かれていない。
約20%の加工時間低減、生産数約1.3倍、外注削減などの効果が数値で示され、費用対効果の一端が読み取れる。
社内CADデータを製造工程に活用し、図面展開から曲げまでを一貫させるデジタル活用がイノベーションとして具体的に書かれている。
IoT技術などデータ活用の新しい取組に触れるが、日本経済の構造転換との関係は書かれていない。
北近畿地域での高難度・高付加価値製品の受注拡大や地域経済の活性化への貢献が述べられている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
高性能ベンディングマシンとCADデータ活用ネットワークによる技術力をPRし、北近畿地域での高難度・高付加価値製品の受注を拡大する。地元工業高校への出前授業などで人材育成に貢献し、地域経済の活性化にも取り組む。社内ではIoT技術などデータ活用の新しい取組みを研究し、若手社員の意識と現場の対応力を強化したい。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日