回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社朝日製作所
成果鋳造初品検査リードタイム 7日→2日
| 事業者名 | 株式会社朝日製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 京都府久世郡久御山町 |
| 業種 | 非鉄金属製造業 |
| 技術分野 | 測定計測 |
| 従業員数 | 48人 |
| 資本金 | 7,000万円 |
| 設立 | 1970年 |
創業は大正12年で、銅合金鋳物による仏像製作から始まった。約40年前から大手メーカー向けにアルミ鋳物の住宅設備・自動車部品の試作を受注するようになり、現在の主力事業となっている。主力取引先はリョービ株式会社で、自動車用の駆動系部品やトランスミッション関係部品の試作を多く請け負っている。
抱えていた課題
やったこと
検査工程の短納期化のため、GOM社製の3Dデジタイザ ATOS Ⅱを導入した。レーザー式の点の集まりで測定する方式から、カメラ式で面を読み取る方式へと切り替えた。動作検証では光沢物や複雑な形状の製品をスキャンし、計測操作、計測結果の精度と時間、レポート出力時間を測定した。鋳造初品検査と全数検査の各工程の所要時間を測り、全数検査では専用ソフトを導入した場合と導入しない場合の両方を検証した。専用ソフトを導入すると自動制御で測定でき、手動測定と比べて計測時間が大幅に短縮できることを確認した。
| 検査測定 | 3Dデジタイザ ATOS Ⅱ(GOM社製) |
|---|---|
| ソフト | 検査用専用ソフト |
検査リードタイムが大幅に短縮され、試作品の短納期要求に応えられる体制が整った。全数検査は自動測定により省力化され、残業の減少と生産コストの低減にもつながった。カメラ式測定により検査結果の原点ずれが色で判別できるようになり、品質面の懸念も解消された。同業他社にはまだ少ない設備であることから看板として新規受注や工場見学、展示会での問い合わせにもつながっている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
ISO9001取得や一貫生産を特長とし、今回の検査強化がその延長にあることはうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
自動車の軽量化・低燃費化による短納期試作需要と、一貫生産・高品質の強みを踏まえ、検査リードタイム短縮に取り組んだと具体的に読み取れる。
検査リードタイムが7日から2日へ短縮する目標と結果が数字で示され、ボトルネックの原因も①測定機性能②検査データ作成として特定されている。
鋳造初品検査と全数検査のリードタイムを7日から2日に短縮する目標を設定し、結果も2日と実績で示されている。
代表取締役をリーダーに品質保証部長以下の体制を組み、メーカー研修や検証を行ったと具体的に書かれている。
顧客の短納期要求と受注見送りだった案件の受注可能化が示され、試作の短納期ニーズという対象と選ばれる理由が読み取れる。
試運転、操作研修、業務体制の検討、専用ソフト有無での検証など遂行手順が段階的に書かれている。
公開されている事例からは読み取れません。
3Dデジタイザは他社導入が少ないとあり、看板効果が述べられるが、ジャンルの普及度や高付加価値化の数値は示されていない。
地域雇用や波及効果の記述は乏しいが、残業減少や生産コスト低減への貢献が述べられている程度である。
リードタイムの7日から2日への短縮、残業減少、クレーム解消など効果が複数の数字や事実で示されている。
カメラ式3Dデジタイザによる自動測定でデジタル技術を活用しているが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
ロボット等の新技術分野への挑戦が今後の構想として述べられているが、経済構造転換との関連は明記されていない。
京都府久御山町の立地は示されるが、地域の特性を活かした経済成長への寄与は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
これまで検査工程の制約で受注を見送っていた案件も請けられるようになり、今後は顧客ニーズへの対応を当面の目標とする。ロボットなどの新たな技術分野への挑戦も考えている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
平成27年1月に新型タレットパンチプレス(タレパン)を1台導入した。
効果:加工可能サイズ(長辺) 1,829mm→2,438mm