新規製品の製造受注への対応とオリジナル商品の開発
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
有限会社日東工作所
成果工程数 6工程→2工程
| 事業者名 | 有限会社日東工作所 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県 生駒市 |
| 業種 | 輸送用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 6人 |
| 設立 | 1960年 |
当社は1960年の創業以来、アルミニウム製品の加工一筋で事業を行い、ボール盤から始めた加工技術と経験を蓄積してきた。現在はマシニングセンタ等の設備と、60年にわたるアルミニウム素材特化のノウハウを融合させ、流体機器、冷暖房装置、センサー、計量器などの分野で高精密な産業機器や半導体部品を加工している。従業員は6名で、少人数ながら多能工の熟練技術者集団として、少量多品種の試作や短納期・急な仕様変更にも柔軟に対応している。アルミニウムは多分野で活用され、材料自体へのニーズも高度化して拡大を続けている一方、コロナ禍で経済活動全体が不安定になっている。
抱えていた課題
やったこと
本事業では新型の横型マシニングセンタを導入し、加工技術の向上・高度化・新技術の開発に取り組んだ。保有設備には横型マシニングセンタ(㈱牧野フライス製作所、#40、機械ストローク560×560mm、4台)、縦型マシニングセンタ(ブラザー工業㈱、#30、機械ストローク500×450mm、3台)、三次元測定器(㈱東京精密、1台)がある。対応ロット数は50〜1000個程度(応相談)、対応サイズは小さいものから最大400×400mmとなった。要請された「流体機器」「自動車部品」「航空機部品」の3種類について、「加工精度」「生産コスト」「加工時間」「生産リードタイム」の4項目で要求仕様を満たす目標値を設定し、さらに技術者の「多能工化」を加えた計13項目で達成度を検証した。
| 加工機 | 横型マシニングセンタ(㈱牧野フライス製作所 #40) |
|---|
新しい製品・サービス:新型の横型マシニングセンタを導入し、流体機器・自動車部品・航空機部品の試作・量産化の技術開発に活用した。
新型の横型マシニングセンタの導入により、従来の工程を大きく上回る効率で作業できるようになり、対応可能なサイズも拡大した。13項目中8項目は目標値を達成し、未達に終わった5項目も設備導入前と比べて5割以上の効率化・短縮化が実証された。6工程を2工程に短縮するなど大幅な改善を達成し、今後の事業化に向けて十分な成果を得た。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1960年創業以来のアルミ加工一筋の実績が書かれ、横型マシニングセンタ導入も既存の加工技術の延長線上にあると読み取れる。
6名の熟練技術者や少量多品種・短納期対応の強みと、流体機器・自動車部品・航空機部品の技術開発要請に触れ、外部環境と強みの関係が読める。
既存案件の安定化を優先してきた現状と、新規顧客開拓の必要性を認識している。6工程を2工程に短縮し生産効率を高める取組が示されている。
13項目中8項目で目標値を達成し、未達5項目も導入前より5割以上の効率化・短縮化を実証したとある。付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。
従業員6名の熟練技術者・多能工の体制と、技術者教育として多能工化を検証したことが書かれ、体制は読み取れるが具体性は限定的。
流体機器・自動車部品・航空機部品の顧客要請と、加工精度・コスト・時間・リードタイムの要求仕様に基づく開発内容が書かれている。
既存案件安定化を優先し、新規顧客開拓のためWebサイトを新設する方針が示されるが、中長期の検証や詳細スケジュールは薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
アルミ素材の高機能化や多分野展開に触れるが、同分野での高付加価値化・高価格化の水準については具体的な記述が少ない。
半導体部品や航空機部品などの新分野進出が地域の産業機器分野に波及する可能性はうかがえるが、雇用創出や波及効果の数字は書かれていない。
6工程を2工程に短縮し5割以上の効率化を実証したとあり効果は読めるが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果は書かれていない。
横型マシニングセンタの導入や新規事業の拡大は書かれるが、先端的デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。
航空機部品や半導体部品など成長分野への進出意図がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。
奈良県生駒市の企業で地域性は示されるが、地域の特性を活かした雇用や経済成長への言及は明確ではない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
既存案件の安定化・高効率化に加え、企業Webサイトを新たに開設して既存顧客を含む新規顧客へ技術力をアピールし、新規顧客・販路の開拓と新分野・ジャンルへの進出を目指している。
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
3次元設計CADを導入し、疑似曲面(多面体)による設計の簡易化とスピーディな設計対応を実証するため、試作船を建造した。
手軽に注文できるプログラムの開発と、大型図面出力機や小型高画質出力機、無線綴じ製本機などの設備導入を行い、試作品の製作に取り組んだ。