ものづくり補助金平成28年度製造業和歌山県

オーダーカーテン販売における革新的サービスの導入による販売力強化事業

株式会社インテリックス

この事例のポイント

  • オーダーカーテンのサンプルを外注に出すことがあり、納期の問題が生じていた。
  • サンプル製作に必要な機器として、自動延反機、ピンキングマシン、ウオーターフォールマシン、折りたたみ機を導入した。
  • 自社でサンプルを製作できるようになり、家庭内での品質の見える化が進んだことで、店舗での接客時間が大幅に削減された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社インテリックス
所在地和歌山県 和歌山市
業種繊維工業
従業員数311人
資本金1,000万円
設立1990年

事業の背景

同社は創業当時から、より高い品質の商品・サービスを適正な価格で提供することを目標に、お客様第一主義の理念を貫いてきた。大手メーカーがカタログ帳に約5cmの生地を貼るのに対し、同社は高さ約2mのひだのついたカーテンを店頭に展示し、質感や色柄を実寸大で確認できるうえ、レンタルサンプルとしても貸し出してきた。この販売方法は販売の要になっており、直営店13店舗、フランチャイズ7店舗、専門店10店舗で全国展開している。一方、業界では商社やメーカーを通さない自社生産・販売のSPA企業として注目されていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程オーダーカーテンのサンプルを外注に出すことがあり、納期の問題が生じていた。
  • コスト・採算サンプルの外注や製作に伴い、大量のバックストックを抱えていた。
  • 販路・情報発信新柄の発表や店舗リサーチの機会を逃す恐れがあった。

やったこと

サンプル製作に必要な機器として、自動延反機、ピンキングマシン、ウオーターフォールマシン、折りたたみ機を導入した。これにより、配付用とお持ち帰りレンタル用の各種サンプルを自社で製作できるようになった。サンプル製作を社内で完結させたことで、外注に頼っていた納期の問題や在庫の課題に対応できるようになった。

加工機自動延反機
加工機ピンキングマシン
加工機ウオーターフォールマシン
加工機折りたたみ機

新しい製品・サービス:オーダーカーテンの新柄(年間30柄以上)

事業の効果

自社でサンプルを製作できるようになり、家庭内での品質の見える化が進んだことで、店舗での接客時間が大幅に削減された。レンタルサンプルによって成約率が向上し、今まで取り逃がしていたお客様へのアピールも可能になった。新柄をどこよりも早く店頭に並べられるようになり、業界の慣習だった3年に一度のリニューアルに縛られず、自社で売れ筋を判断して新作を次々に発表できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業当時からのお客様第一主義と独自の販売方法が一貫して説明され、今回の設備導入もその延長として位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    大手メーカーはカタログ帳5cm生地に対し、高さ約2mのカーテン展示とレンタルサンプルで差別化していると具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    外注による納期問題や大量のバックストック、機会損失が課題として挙げられ、自社サンプル製作で解決すると書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    成約率の向上や新作年間30柄といった数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    事業を遂行する人材や事務処理体制について、事例紹介では具体的に触れられていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    品質の見える化や実寸サンプルといった顧客価値、新柄を早く店頭に並べる選ばれる理由が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展開として海外展開やEコマースへの活用が示されるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    オーダーカーテンの品質の見える化やSPA型の展開など、業界内で差別化された販売方法が示されている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    業界初のSPA企業として成長していることは書かれるが、波及効果や雇用創出の具体的な数字は示されていない。

  • 費用対効果3

    成約率向上と接客時間の大幅削減が示されるが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    Eコマースへの活用や海外展開がうかがえるが、先端デジタル技術の利用は具体的に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    和歌山市の本社から全国展開し、従業員311名を抱えると書かれるが、地域特性を活かした経済成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

サンプル配布がEコマースでも有効であり、視覚と触覚の刺激によって新規層にもPRできると考えている。レンタルサンプルを含む独自の営業ノウハウは海外でも展開可能とみて、世界へ活動の幅を広げる計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。