ものづくり補助金平成28年度製造業島根県

品質向上による顧客満足度強化のための低温強力乾燥機導入事業

成果乾燥時間が半減した

この事例のポイント

  • 旧乾燥機は密封性が悪く、夏場は乾きにくく時間もかかり、肉質が劣化しやすかった。
  • 低温強力乾燥機RFH-P5AI(2台)を導入した。
  • 乾燥時間が半減した。低温強力乾燥機の導入により乾燥時間が半減し、肉質の変化を起こしにくく色味もきれいで旨味の多い干物に仕上がるようになった。

事業者のプロフィール

所在地島根県 浜田市
業種食料品製造業
従業員数8人
設立1955年

事業の背景

河野乾魚店は昭和30年創業で、干物の加工を専門に行ってきた。祖父の時代は大阪市場へ干物を送り出していた。2004年にネットショップを開設し、5年後に本格的にネット販売へ主軸を移した。現在は売上の7割近くを個人宅への発送が占めている。個人宅への産直宅配の増加に伴い、10年前に真空包装機を導入し、冷凍専用の冷凍庫も設置して品質向上に努めてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術旧乾燥機は密封性が悪く、夏場は乾きにくく時間もかかり、肉質が劣化しやすかった。
  • 品質・精度製造過程に時間がかかると、原料の鮮度が良くても肉質が劣化してしまう。
  • 販路・情報発信卸売りでは店頭に並ぶまで時間がかかり、スーパーなどでは解凍後に冷蔵販売されるため、商品が劣化するもどかしさがあった。

やったこと

低温強力乾燥機RFH-P5AI(2台)を導入した。低温での温度設定が容易になり、密封性が高いため温度と湿度を保ちやすく、冷風を効率よく当てることができるようになった。乾燥時間は半減した。作業工程の短縮により、その日の水揚げ魚種に応じて工程を変更しやすくなり、アジやノドグロ、カレイなどの通年生産に加え、サザエやアワビ、バイガイ、カキ、エビ、タコなど水揚げ量は少ないが珍しい干物の製造にも取り組めるようになった。

新しい製品・サービス:サザエ、アワビ、バイガイ、カキ、エビ、タコなど珍しい干物を含め、30種を超える魚介類の干物を商品化した。

事業の効果

  • 乾燥時間が半減した

低温強力乾燥機の導入により乾燥時間が半減し、肉質の変化を起こしにくく色味もきれいで旨味の多い干物に仕上がるようになった。年間を通して安定した高品質の商品を提供でき、ネット上の欠品も減少した。リピーター対策や顧客の定着率向上にも役立っている。作業工程の短縮により珍しい干物の製造も可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.6 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性ネット販売へ主軸を移し売上の7割近くが個人宅発送とあり、ネット販売の方向性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
経営戦略との整合性2.7
  • これまでの取組との一貫性2

    ネット販売へ主軸を移し売上の7割近くが個人宅発送とあり、ネット販売の方向性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    個人宅への産直宅配が増え、顧客の定着率向上やリピーター対策に役立ったと書かれ、顧客動向への対応は読み取れるが、競争優位の説明は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    旧乾燥機の乾きにくさや肉質劣化という課題を認識し、乾燥時間が半減したと結果が書かれているが、事業計画の数値や成長目標は示されていない。

事業の実現可能性2.5
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制2

    従業員8人で、代表者の母睦子さんがネット管理を担うなど役割分担がうかがえるが、補助事業の遂行体制として具体的には書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    浜田漁港で味わう鮮度を全国に届ける価値、30種超の珍しい干物、主婦目線の写真発信など、製品価値と選ばれる理由が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    乾燥機導入後に水揚げ魚種に応じて工程変更が容易になったとあり、今後の展開の一端はうかがえるが、中長期の検証や遂行スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    珍しい干物を30種超商品化し、高級干物店としてのブランド力を高めようとしている点は読み取れるが、分野全体での水準は示されていない。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    浜田の地域産品を全国へ届ける産直の取り組みはうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の数値は書かれていない。

  • 費用対効果3

    乾燥時間が半減し、年間を通じて安定した高品質の商品を提供できるようになったとあり、効果は読み取れるが費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献2

    ネット販売やSNSでの発信は活用されているが、先端デジタル技術による地域やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    浜田漁港の鮮魚を活かし、産直ネットショップで全国へ届ける地域特性の活用はうかがえるが、地域経済への波及は書かれていない。

今後の展望

  • 目標:30種を超える魚介類を商品化

事業者の声

まだ乾燥方法に問題がある

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。