ものづくり補助金平成28年度製造業島根県

自社生産米を活用した商品のラインナップ拡大事業

勝部表装有限会社

この事例のポイント

  • 米粉麺は試作を重ねたが「乾燥すると折れる」という壁に突き当たっており、製品化には課題が残っていた。
  • 今回の設備導入は米粉麺の生産を目的としたもので、従来の米粉せんべいと合わせて売り込み、島内外の土産物店や道の駅への販路拡大と売上増を目指した。
  • 米粉麺の生産を始めることで、従来の米粉せんべいと合わせた商品ラインナップが広がり、島内にとどまらず県内の観光地の土産物店や道の駅などへ販路を拡大し、売上の増大を目指している。

事業者のプロフィール

事業者名勝部表装有限会社
所在地島根県 隠岐の島町
業種食料品製造業
従業員数7人
資本金700万円
設立1989年

事業の背景

代表者は島根県隠岐の島町で建具表装店の修行を経て独立し、内装仕上げ工事、屋外広告製作、印刷業を営んできた。平成22年に認定農業者となり、耕作放棄地などを借りて約20ヘクタールでコメや小麦、ソバなどを生産している。自社生産米と地元産の藻塩、イカを原料にした米粉せんべいが土産品として好評で、平成30年4月には製麺所と食堂を開業した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術米粉麺は試作を重ねたが「乾燥すると折れる」という壁に突き当たっており、製品化には課題が残っていた。
  • 販路・情報発信製造した米粉せんべいを島内にとどまらず、県内観光地の土産物店や道の駅などへ販路を拡大する必要があった。

やったこと

今回の設備導入は米粉麺の生産を目的としたもので、従来の米粉せんべいと合わせて売り込み、島内外の土産物店や道の駅への販路拡大と売上増を目指した。茨城県つくば市の研究施設から麺に適した高アミロース米を導入し、新潟県から譲り受けた種粉から収穫した高アミロース米で試作を重ねた。寒天を混ぜる方法も試したが、小麦を混ぜると粘りが生まれ「折れる」欠点を軽減できた。米粉30パーセント以上で「米粉麺」と称せることから、小麦を混ぜる方向で今後の開発を進める方針とした。

  • 加工機小型製麺機真空包装機フライヤー

新しい製品・サービス:米粉麺

事業の効果

米粉麺の生産を始めることで、従来の米粉せんべいと合わせた商品ラインナップが広がり、島内にとどまらず県内の観光地の土産物店や道の駅などへ販路を拡大し、売上の増大を目指している。小麦を混ぜることで米粉麺の「折れる」欠点を軽減でき、製品化に向けた開発が進んでいる。高価格帯で地域の独自性を打ち出した付加価値の高い商品とする方針である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.3 / 514観点のうち10観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 5
    地域経済への波及隠岐の島の食材と自社生産米を活かし、島内外へ販路を広げ、新規雇用も生む地域資源型の事業として具体的に記述されている。
  • 4
    これまでの取組との一貫性建具表装店での修行から独立し、内装・広告・印刷を経て農業、製麺へ展開する一貫した流れがあり、米粉麺も自社米せんべいの延長に位置付けられている。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性4

    建具表装店での修行から独立し、内装・広告・印刷を経て農業、製麺へ展開する一貫した流れがあり、米粉麺も自社米せんべいの延長に位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    島内の海藻・魚介など豊かな食材を活かし高価格帯で勝負する方針が示され、自社生産米という経営資源を活かす内容になっている。

  • 課題の認識と解決3

    小麦を混ぜて折れる欠点を軽減するなど課題に対処し、県内観光地や道の駅へ販路を広げ売上増を目指す計画となっている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制3

    家族四人が多業務を支え、新たな雇用も生み出しており、製麺所と食堂の運営体制が示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    地元産の藻塩やイカ、自社米を使った土産品として好評で、観光地の土産物店への販路拡大という顧客ターゲットが示されている。

  • 事業化までの道筋3

    米粉麺の試作を重ね、小麦混ぜ等で課題を解決し、食堂オープンで客の反応を確かめる段階的なスケジュールが示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    米粉麺は小麦を混ぜる必要があるなど普及が進んでいない分野で、地域の独自性を打ち出した高価格帯商品を目指すとしている。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用3

    農地を守り耕作放棄地を活用し、新たな雇用を生み出すとともに島の食材を活かす地域の経済波及効果が読み取れる。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面5.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及5

    隠岐の島の食材と自社生産米を活かし、島内外へ販路を広げ、新規雇用も生む地域資源型の事業として具体的に記述されている。

今後の展望

令和元年の春頃に町中心部へ食堂をオープンする計画を進めており、米粉麺の開発を急ぎ、製品化できればメニューに加えて客の反応を確かめる予定である。

  • 目標:米粉30パーセント以上で「米粉麺」と称することができる

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。