ものづくり補助金平成28年度農業、林業広島県

米の乾燥・調製ラインの再構築による処理能力の増強と米のブランド力向上

株式会社ヴィレッジホーム光末

成果乾燥処理容量が5%高まった。

この事例のポイント

  • 現状の乾燥・調製ラインでは1日あたりの処理能力が低く、収穫作業が適正期間を超えてしまう。
  • 汎用粗選機、中型遠赤外乾燥機、色彩選別機を新規に導入し、乾燥・調製工程を再構築した。
  • 乾燥処理容量が5%高まった。乾燥・調製ラインの再構築により、処理能力が増強され、製造原価が低減した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ヴィレッジホーム光末
所在地広島県 神石郡神石高原町
業種農業
技術分野製造環境
従業員数7人
資本金1,300万円
設立1992年

事業の背景

当社は地域からの信頼を得て農地の借り受けによる米の作付面積が年々順調に拡大している。さらに地元零細農家から米の乾燥調製の作業請負も年々増加している。今後の取扱量の増大や天候不順が予想される中で、地域のニーズに応えるため、低コスト化と高効率化を併せて実現する必要が高まった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力現状の乾燥・調製ラインでは1日あたりの処理能力が低く、収穫作業が適正期間を超えてしまう。
  • 品質・精度収穫作業が適正収穫期間(約2週間)を超えると、米の品質の維持が困難となる。
  • コスト・採算製造原価の削減と自社ブランドの強化が必要になっている。
  • 集客・繁閑今後予想される取扱量の増大や天候不順に対応できる処理能力が不足している。

やったこと

汎用粗選機、中型遠赤外乾燥機、色彩選別機を新規に導入し、乾燥・調製工程を再構築した。粗選機で収穫物に混入する不純物を除去し、乾燥ムラを抑えて米の品質向上を図った。乾燥機で籾の乾燥時間を短縮し、燃料費の削減と乾燥・袋詰め作業の効率化を図った。色彩選別機の導入により米の調製能力を高め、1時間当たりの袋詰め作業も向上させた。

加工機汎用粗選機
加工機中型遠赤外乾燥機
加工機色彩選別機

新しい製品・サービス:頑固おやじのこだわり米(コシヒカリ)及び高原の清瀧米(あきさかり)の少量包装商品、2~3合程度の少量使い切りパッケージ

事業の効果

  • 乾燥処理容量が5%高まった。
  • 乾燥処理能力が22%程度向上した。
  • 選別能力が60%向上し、生籾の受け入れ停止が発生せず、製造原価低減・米の高品質化を実現した。
  • 玄米の調製工程の見直しにより処理量が83%増加した。

乾燥・調製ラインの再構築により、処理能力が増強され、製造原価が低減した。米の品質向上により自社ブランドの強化も実現した。検査等級はすべて1等となり、食味も実需者から高く評価されている。今後は少量包装商品の開発と省力化による労働環境の改善を進める。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    農地借り受けによる作付面積の拡大と作業請負の増加という既存の取組の延長で、設備導入が位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    地元零細農家からの作業請負が年々増加していることは書かれているが、市場や競合との比較による強みの分析は読み取れない。

  • 課題の認識と解決4

    収穫作業が適正期間約2週間を超え品質維持が困難になる課題を示し、処理能力増強とブランド強化で高付加価値化を図る計画になっている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    乾燥処理容量5%向上、乾燥処理能力22%向上、選別能力60%向上、処理量83%増加と数値で成果が示されている。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    検査等級がすべて1等で食味も実需者から高評価を受けている点や、今後の少量パッケージ商品の計画が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は2~3合の少量使い切りパッケージの開発・市販化を目指すと記載があるが、スケジュールや解決方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    他社にはない新たな機能を持つ最新型設備を導入したと書かれ、2kg以下の少量包装ニーズにも触れているが、分野の普及度は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    中山間地の米づくりや神石牛の堆肥による資源循環型の米づくりにわずかに地域性がうかがえるが、波及効果の記述は乏しい。

  • 費用対効果3

    製造原価の削減や燃料費削減、処理量83%増など効果は示されるが、補助金額と付加価値額の関係は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    中山間地の気候を活かした米づくりと地域農家からの作業請負増加が書かれ、地域の事業としての位置付けはうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

2kg以下の少量包装のニーズが高まっているため、一般消費者向けの2~3合程度の少量使い切りパッケージ商品の開発・市販化を目指す。肉体的負担の大きい作業現場では省力化・軽作業化を進め、人材確保を図る。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。