ものづくり補助金平成28年度製造業徳島県

『しっかり支柱』の低コスト生産設備導入による新市場開拓

有限会社平井製材所

この事例のポイント

  • 『しっかり支柱』の製造では、短い杭を尖らせ長い穴を開ける作業を市販機械で行っていたが、作業の安全性に問題があった。
  • 『しっかり支柱』の製造に必要な専用製造機械を、地域の機械メーカーに製作を依頼して導入した。
  • 専用製造機械の導入により、短い杭を4本ずつ安全に尖らせ、同じ杭に4本ずつ正確な穴を開けられるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社平井製材所
所在地徳島県 那賀町
業種木材・木製品製造業
技術分野機械制御
従業員数9人
資本金1,500万円
設立1974年

事業の背景

業績改善のため、以前から新規製品の開発に取り組んでいた。支柱アンカー『しっかり支柱』は、支柱の打ち込み作業を楽にし、立設後の支柱を強固にし、さまざまな材質や形状の棒を支柱として使えるという点で他社に無い差別化した商品である。特許申請中、意匠申請済、商標登録済である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他『しっかり支柱』の製造では、短い杭を尖らせ長い穴を開ける作業を市販機械で行っていたが、作業の安全性に問題があった。
  • 生産能力市販機械による加工は作業効率が悪く、生産量を増やすことが難しかった。
  • 品質・精度加工の安全性・加工性・生産性・品質などに問題があり、専用の製造設備が必要だった。

やったこと

『しっかり支柱』の製造に必要な専用製造機械を、地域の機械メーカーに製作を依頼して導入した。この機械により、短い杭を4本ずつ安全に尖らせることができるようになった。また、その杭に4本ずつ正確な穴を開けることが可能になった。市場調査を踏まえ、山林で植林木を鹿の食害から守る防護柵用の支柱として販売することにした。

加工機『しっかり支柱』専用製造機械

新しい製品・サービス:支柱アンカー『しっかり支柱』

事業の効果

専用製造機械の導入により、短い杭を4本ずつ安全に尖らせ、同じ杭に4本ずつ正確な穴を開けられるようになった。これにより生産が効率化し、品質が向上し、作業の安全性も改善された。新製品の供給能力が確保され、新たな売上と収益の増加や雇用の創出による地域貢献が見込まれている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の業績改善のため新規製品開発に取り組んだと書かれ、過去の取組との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置づけは具体的に示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    防護柵用支柱の市場や毎年100〜150万本の消費という数字はあるが、競合に対する自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    作業の安全性・加工性・生産性の課題を挙げ、専用機械で解決する方針は読み取れるが、高付加価値化や成長への定量的な効果は示されていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    新規売上増・収益増が期待されると書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員9名や地域機械メーカーとの協業は書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の詳細は記載がない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    支柱を楽に打てる、軽い、生分解性で環境にやさしいという優位性と、防護柵用という顧客ターゲットが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後は販売先を模索するとあるが、スケジュールや販路開拓の具体的な方法、課題解決策は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    特許申請中・意匠申請済・商標登録済で他社にない差別化商品と書かれ、新市場性はうかがえるが、高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    地域貢献や雇用創出が期待されると書かれ、公共事業的要素が高い需要も挙げられているが、波及効果の規模は示されていない。

  • 費用対効果2

    補助金投入額と付加価値増加などの費用対効果を示す数字は書かれておらず、わずかに効果がうかがえる程度である。

  • イノベーションへの貢献2

    地域機械メーカーとの協働による専用機械導入は書かれるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの活用はうかがえない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    地域の機械メーカーや地域貢献・雇用創出が書かれ、地域性は読み取れるが、地域経済の成長を牽引する規模感は具体的でない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

国内では毎年100〜150万本の支柱が消費されており、公共事業的な要素が高い。軽く、打ちやすく、生分解性で環境にやさしいという優位性をアピールした販売戦略をとる。今後販売先を探し、販路拡大と売上・収益の向上を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。