ものづくり補助金平成28年度建設業徳島県

商圏の拡大に伴うNC 旋盤機導入によるステムナット増産体制の構築

株式会社東洋バルブ製造所

この事例のポイント

  • 現有の設備では受注増に対応できない。
  • 導入したNC旋盤をステムナット専用機器とし、ステムナットの増産に対応できる体制を構築した。
  • 導入したNC旋盤をステムナット専用の機器としたことで、ステムナットの増産に対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社東洋バルブ製造所
所在地徳島県 板野郡板野町
業種設備工事業
技術分野精密加工,製造環境,測定計測
従業員数30人
資本金1,000万円
設立1951年

事業の背景

当社はバルブのメンテナンスを中心に、ソフトからハードまでトータルにサポートしており、メーカー・形式・用途を問わず対応している。主な取引先は電力会社や全国のプラントユーザーである。メンテナンス業務の重要項目であるバルブ内のステムナットのねじ山の摩耗の確認・製作・取替について、ステムナットが破断するとプラントの運行停止につながるため、非接触で摩耗を自動検出するシステムを開発してきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力現有の設備では受注増に対応できない。
  • 新製品・新技術ステムナットの摩耗を非接触で自動検出するシステムを開発中で、完成すれば受注数量の増加が見込まれる。

やったこと

導入したNC旋盤をステムナット専用機器とし、ステムナットの増産に対応できる体制を構築した。開発中のステムナット摩耗検出システムが完成すれば、さらに受注が増加しても対応でき、商圏の拡大が見込まれる。現在は徳島大学の研究室と共同で開発を進めており、本格的な開発に取り組む予定である。

加工機NC旋盤

新しい製品・サービス:非接触でステムナットの摩耗を自動検出するシステム

事業の効果

導入したNC旋盤をステムナット専用の機器としたことで、ステムナットの増産に対応できるようになった。開発中の摩耗検出システムが完成すれば、さらに受注が増加しても対応でき、四国外の関西地方や中国地方への商圏拡大が見込まれる。海外の駆動装置メーカーの検品を通じてステムナットの加工依頼も増加傾向にある。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    メンテナンス業務の延長でステムナット摩耗検出システムを開発してきたと書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    あらゆるバルブに対応でき電力会社や全国のプラントユーザーが主な取引先と書かれ、強みは読み取れるが市場動向の分析は見当たらない。

  • 課題の認識と解決3

    ステムナット破断でプラント停止につながる課題は認識されているが、受注増への対応は設備導入のみで高付加価値化の具体的な計画は薄い。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    受注数量の増加が見込まれると書かれるのみで、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    開発を徳島大学の研究室と共同で進めると書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ステムナット摩耗検出システムの価値や電力会社・石油プラントへの対応先は書かれるが、ニーズの裏付けは具体的でない。

  • 事業化までの道筋2

    本格的に開発に取り組む予定とあるが、スケジュールや課題の解決方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    業界として新しい高精度なステムナット摩耗検出システムとあり、新規性はうかがえるが、高価格化の数値は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    プラント停止の防止や海外駆動装置メーカ検品の流れなど、波及効果がわずかにうかがえる程度である。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    摩耗を非接触で自動検出するシステムの開発はうかがえるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は限定的である。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    四国から関西・中国地方への商圏拡大を視野に入れると書かれ、地域での成長はうかがえるが、雇用創出の記述はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

海外の駆動装置メーカーからのステムナット加工依頼が増加傾向にあり、摩耗検出システム完成後は電力会社に加え石油などの各種プラントにも対応して、関西・中国地方への商圏拡大を視野に入れている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。