ものづくり補助金平成28年度製造業徳島県

B 級品わかめ粉末及び堆肥化による廃棄処分ゼロシステムの構築

株式会社阿波市場

この事例のポイント

  • 収穫総量に対するA級品の流通量が減少しており、B級品のわかめを有効活用する必要があった。
  • これまで破棄してきたB級品わかめを有効活用した商品開発に取り組み、「加工の味付けにわかめを活用したい食料品製造業者」「わかめを調味料として販売したい食料品小売業者」「鳴門地域で野…
  • B級品わかめを粉末化・堆肥化することで、これまで廃棄していたわかめを商品として活用できるようになり、業界初となる廃棄処分ゼロシステムの構築に取り組んでいる。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社阿波市場
所在地徳島県 鳴門市
業種食料品製造業
従業員数14人
資本金1,000万円
設立2008年

事業の背景

当社は、わかめの各部位を利用した加工品を手掛けてきた。当社が契約する生産者から水揚げ分をすべて買取るわかめには、色落ちや穴あき等のB級品で製品化できず廃棄処分するわかめが30トン程度存在する。ここ数年、収穫総量に対するA級品の流通量は減少している状況にある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力収穫総量に対するA級品の流通量が減少しており、B級品のわかめを有効活用する必要があった。
  • コスト・採算色落ちや穴あき等のB級品わかめは製品化できず、年間約30トン程度が廃棄処分されていた。

やったこと

これまで破棄してきたB級品わかめを有効活用した商品開発に取り組み、「加工の味付けにわかめを活用したい食料品製造業者」「わかめを調味料として販売したい食料品小売業者」「鳴門地域で野菜や果実の栽培を営む生産者等」のニーズに対応した商品を開発した。100メッシュまで細かく粒子化したわかめ粉末製品を開発し、粉末化できないものは堆肥化した。わかめの芯取りと粉砕工程に機械装置を導入し、品質を確保して付加価値の向上と加工の効率化を図った。

その他集塵機
加工機わかめ芯取り機
検査測定色彩選別機
加工機粉砕機
加工機振動分別機

新しい製品・サービス:鳴門産わかめ粉末 100メッシュ、鳴門産わかめ堆肥

事業の効果

B級品わかめを粉末化・堆肥化することで、これまで廃棄していたわかめを商品として活用できるようになり、業界初となる廃棄処分ゼロシステムの構築に取り組んでいる。機械導入により品質確保と付加価値向上、加工効率化を実現した。鳴門市からリユース大賞を受賞し、市のモデルケースとしての支援を確約されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    当社がわかめ加工品を手掛けてきたことと、B級品の有効活用が新たな商品展開として書かれ、過去の取組との関連は読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    食料品製造業者や小売業者、鳴門の生産者といったニーズに対応した商品開発と書かれ、強み・弱みの分析は具体的に示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    A級品流通量の減少とB級品30トン程度の廃棄という課題を認識し、粉末化・堆肥化で解決する方向が書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値向上や加工効率化は書かれるが、賃上げや付加価値額の目標数値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    体制や人材について記載はなく、事業者の従業員数14名のみが示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    100メッシュ粉末や堆肥という商品と対象顧客は示されるが、選ばれる理由や需要の裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    鳴門市との連携や廃棄処分ゼロシステムの構築が今後の取組として書かれるが、スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    わかめ粉末は一般的な製品ではないとうかがえるが、普及度や高付加価値化の水準は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    鳴門地域での波及効果や鳴門市の支援、わかめ漁の活性化が書かれ、地域経済への効果が読み取れる。

  • 費用対効果2

    投入額に対する付加価値増加や費用対効果を示す数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    廃棄物ゼロの仕組みや地域連携は書かれるが、先端的なデジタル技術の活用は記載されていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    鳴門の地域資源であるわかめを活用し、地域の生産者や漁業の活性化につなげる取組と書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

わかめの粉末化及び堆肥化による廃棄処分ゼロシステムを構築し、鳴門地域内での波及効果を生むよう、鳴門市と連携しながら取り組んでいく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。