ものづくり補助金平成28年度宿泊業、飲食サービス業香川県

業界初の超高速凍結機と脱塩装置導入による美味しい介護食・病院食の製造

株式会社城山ケアセンター

成果1日の生産量 1,000食→2,000食

この事例のポイント

  • 従来の生産設備と工程管理では生産能力の増強が急務であった。
  • 業界初の超高速凍結機と脱塩装置を導入し、食品の凍結による品質劣化を防ぎながら大幅な減塩を実現した。
  • 1日の生産量 1,000食→2,000食。生産量が格段に上がり作業時間も短縮され、今後人件費の削減も見込まれる。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社城山ケアセンター
所在地香川県 坂出市
業種持ち帰り・配達飲食サービス業
技術分野情報処理,製造環境
従業員数33人
設立1983年

事業の背景

県内でセントラルキッチン事業に着手し、『セントラルキッチンきやま』で集中調理を行い介護食・病院食を提供している。高齢社会で自社グループ以外からの要望も増え、需要は年々急増している。完全調理食材の冷凍品の市場も大きく成長している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の生産設備と工程管理では生産能力の増強が急務であった。
  • 品質・精度従来の解凍時の匂いや品質劣化の問題を解消し、美味しさを追求する必要があった。

やったこと

業界初の超高速凍結機と脱塩装置を導入し、食品の凍結による品質劣化を防ぎながら大幅な減塩を実現した。クラウドを利用した工程の一元管理によりペーパーレス管理を構築し、リアルタイムで工程進捗状況を把握できるようにした。県内の農業者・漁業者など地元生産者と協業して鮮度の高い食材を仕入れる計画とした。生産量は1日1,000食から2,000食に増加し、凍結時間は135分から35分に短縮された。

加工機超高速凍結機
加工機脱塩装置
ソフトクラウド型工程一元管理システム

新しい製品・サービス:完全調理食材の冷凍品による美味しい減塩の介護食・病院食

事業の効果

  • 1日の生産量 1,000食→2,000食
  • 凍結時間 135分→35分
  • 普通調理に比べ約70%のナトリウムが減少した
  • 作業スピードは5倍と格段に上がった

生産量が格段に上がり作業時間も短縮され、今後人件費の削減も見込まれる。品質保存も良くなり、調理の幅が広がってバランスのとれた食事を提供できるようになった。普通調理に比べ約70%のナトリウムが減り、味はしっかりついた美味しい減塩料理を提供できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存のセントラルキッチン事業に続く投資として位置づけられ、集中調理施設の延長という一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置づけの明文化は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    高齢社会の需要急増や新規顧客(病院・高齢者施設)拡大を見込み、業界初の超高速凍結機と脱塩装置という差別化を挙げている。

  • 課題の認識と解決5

    課題を生産能力増強と美味しさの追求と明示し、1日1,000食から2,000食、凍結135分から35分という数字で改善効果を示している。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    1年目1,400食から5年目3,000食の生産量目標と売上目標(166,500千円から223,764千円)が数字で設定されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員数33名と記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力について具体的な記述はわずかにしかない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    完全調理食材冷凍品の市場成長、調理困難施設の増加、減塩食の需要などニーズの裏付けと対象顧客が記載されている。

  • 事業化までの道筋3

    5カ年の生産量計画とクラウドによる工程一元管理は示されるが、導入スケジュールや課題解決の具体的方法は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性100%
  • 新しさ・高付加価値5

    超高速凍結機と脱塩装置はまだ導入されていない新しい技術で、同業他者との差別化ができるとされている。

公的補助の必要性73%
  • 波及効果・雇用4

    県内の農業者・漁業者との協業による地域活性や、超高齢社会への社会貢献が具体的に述べられている。

  • 費用対効果4

    生産量が格段に上がり作業スピードが5倍、脱ナトリウムで約70%減少と効果が数字で示され、費用対効果の読み取りが可能。

  • イノベーションへの貢献3

    クラウドによる工程の一元管理・ペーパーレス化でリアルタイムに進捗把握する仕組みに触れているが、地域・サプライチェーン全体への波及は薄い。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    高齢社会の需要拡大に対応する記述はあるが、日本経済の構造転換への言及はわずかにうかがえる程度。

  • 地域経済への波及4

    香川県内の地元生産者との協業や地域活性への言及があり、地域の特性を活かした事業であることが読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

5カ年計画で生産量を1年目1,400食/日から5年目3,000食/日へ増やす。売上目標は1年目166,500千円から5年目223,764千円とする。調理困難施設や家庭の増加で需要は高まると見込み、新規の病院、高齢者施設、住宅高齢者などへの拡大も視野に入れる。

事業者の声

「おいしさの更なる追求」を探求し、日々アップデートしたい。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。