ものづくり補助金平成28年度サービス業(他に分類されないもの)愛媛県

「顧客と結果を共有する」車両のIT診断による検査結果の見える化事業

株式会社カーオーナーズ

この事例のポイント

  • 輸入車や逆輸入車では既存の診断機でカバーできない点検項目があり、解決に時間がかかっていた。
  • 輸入車・逆輸入車ユーザーの各メーカーの詳細点検に対応するため、IT車両診断機、足回り検査用の診断機、車両整備における高度化設備を導入した。
  • 輸入車や逆輸入車で以前はカバーできなかった点検項目が点検できるようになり、データを見える化したことで整備時間の短縮が進んだ。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社カーオーナーズ
所在地愛媛県 松山市
業種自動車整備業
従業員数14人
資本金300万円
設立2002年

事業の背景

当社は車検・整備・板金・自動車販売など自動車に関わる事業を展開している。愛媛では他社に先駆けてドイツBosch社の車両診断システムを導入し、検査数値をデータ化・グラフ化して顧客に提供する独創的なサービスを開始した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力輸入車や逆輸入車では既存の診断機でカバーできない点検項目があり、解決に時間がかかっていた。
  • 生産能力整備時間の長期化が生じ、それに起因する受注ロスという課題を抱えていた。

やったこと

輸入車・逆輸入車ユーザーの各メーカーの詳細点検に対応するため、IT車両診断機、足回り検査用の診断機、車両整備における高度化設備を導入した。車両データを網羅的に把握し、収集したデータと整備内容を数値・グラフ・整備前後の写真を入れた診断カルテとして発行し、顧客と共有できる体制を整えた。

検査測定IT車両診断機
検査測定足回り検査用の診断機
その他車両整備における高度化設備

事業の効果

輸入車や逆輸入車で以前はカバーできなかった点検項目が点検できるようになり、データを見える化したことで整備時間の短縮が進んだ。地域の他の整備事業者とは明確に差別化でき、難易度の高い故障車両の受入体制も整った。分析データを数値やグラフで詳しく示せるようになり、既存顧客の満足度と収益力が向上した。新規顧客や地域整備事業者からの受注も増えた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    事例は整備事業の診断機導入を経営力向上につなげると述べるが、過去の取組との連続性までは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    愛媛で他社に先駆けてBosch車両診断を導入し、輸入車・逆輸入車の診断に対応する差別化を具体的に示している。

  • 課題の認識と解決4

    輸入車の点検不可項目や整備時間の長期化という課題を挙げ、診断機導入で解決する計画を示している。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    高付加価値化や賃上げの目標値は書かれておらず、整備時間短縮の方向性がうかがえる程度である。

  • 事業を進める体制2

    人材面では診断特化職の設置や整備士以外の人材雇用に触れるが、補助事業の遂行体制は具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    輸入車・逆輸入車ユーザーをターゲットとし、データ化した診断カルテの提供など選ばれる理由を具体的に示している。

  • 事業化までの道筋3

    WEBサイト開設や店舗増設の予定はあるが、スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    県内では数社のみが行うデータ化サービスで、同分野で差別化した高付加価値化を図る点がうかがえる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の整備事業者からの受注増加や雇用創出に触れるが、波及効果の規模は具体的に示されていない。

  • 費用対効果2

    整備時間短縮や受注ロス解消に触れるが、補助金額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    電子制御車両の診断やデータの見える化による地域の整備品質向上はうかがえるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    愛媛県松山市で地域一番の整備事業者をめざす構想があり、地域の特性を活かした事業として読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

WEBサイト開設による販路開拓と店舗の増設により新規顧客を呼び込み、受入台数の増加を見込む。診断に特化した職種を設けて作業を分離し、整備士以外の人材雇用を生む環境を創る。将来は車種や症状に限定しないワンストップサービスを提供し、地域一番の整備事業者の地位を確立する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。