ものづくり補助金平成28年度製造業福岡県

手軽にオーダー家具のデザインができ自動的に設計図の出力が可能

株式会社丸仙工業

この事例のポイント

  • オーダー家具の受注では色や寸法、材質などの事前確認が必要で、手書きのオーダーは記載漏れやミスが多く、その都度確認が必要になっていた。
  • タブレットやパソコンで操作できる家具製作支援システム「収納ソムリエ」を構築した。
  • システム導入により発注者と受注者の双方で負担が軽減された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社丸仙工業
所在地福岡県 柳川市
業種家具・装備品製造業
技術分野情報処理
従業員数31人
資本金1,000万円
設立1987年

事業の背景

食器棚などの家具量販店向け製造でノウハウを蓄積してきた。近年はオーダーメードの家具作りにも力を入れている。食器棚は家具の中でも部材が多い製品である。事前のやりとりに時間がかかると製作期間が圧迫され、納期はあらかじめ決まっているため課題となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力オーダー家具の受注では色や寸法、材質などの事前確認が必要で、手書きのオーダーは記載漏れやミスが多く、その都度確認が必要になっていた。
  • 人手・技能紙の専用フォーマットでのやりとりは十分とはいえず、実際の製作までに時間がかかっていた。
  • コスト・採算繁忙期には1日に数十件の案件を抱え、図面の書き間違いなどを引き起こしていた。

やったこと

タブレットやパソコンで操作できる家具製作支援システム「収納ソムリエ」を構築した。寸法、色、材質などの各種条件を設定でき、発注者は打ち合わせで出た要望をその場で反映しながら提案図面を作成できる。発注者から送られたデータは社内の専用パソコンで管理し、製造現場に指示を出す製作図面の作成まで一連の流れで進められる。システム業者と何度もやりとりし、現場を見てもらいながら自社の要望に合う形を築いた。

ソフト家具製作支援システム「収納ソムリエ」

新しい製品・サービス:寸法、色、材質などの条件を設定できる家具製作支援システム「収納ソムリエ」

事業の効果

システム導入により発注者と受注者の双方で負担が軽減された。入力漏れや計算ミスがなくなり、提案図面の作成時間も短縮された。受注後の確認作業の手間が大きく減り、データでのやりとりや製作図面の作成環境も大きく変わった。納期が厳しい案件にも対応できるようになり、以前は諦めていた案件にも応えられるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    食器棚製造のノウハウを基に、オーダー家具へ力を入れる流れが書かれているが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    オーダー家具の受注で紙のやりとりに手間がかかるという課題と、システム導入の経緯は読めるが、市場動向との関係は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    紙のやりとりで記載漏れや計算ミスが多く、繁忙期に1日数十件を抱えた課題を認識し、システム化で解消した経緯が具体的。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。図面作成時間の短縮は書かれているが数値目標はない。

  • 事業を進める体制2

    社員数31人や外部のシステム業者との協働は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    発注者と受注者双方の負担軽減、納期の厳しい案件への対応といった価値は読めるが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後は地場のハウスメーカーへの訴求で利用拡大を考えると書かれているが、スケジュールや遂行方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    オーダー家具の製作支援システムという点で、普及度の低さや高付加価値化をうかがわせるが、明確な記述はない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地場のハウスメーカーへの展開が示されるが、雇用創出や波及効果の記述は限定的。

  • 費用対効果2

    図面作成時間の短縮や確認作業の減少はうかがえるが、投入額に対する効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    データでのやりとりや即座の図面作成といったデジタル化は読めるが、サプライチェーン全体への貢献は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    柳川市の地場ハウスメーカーへの展開が書かれており、地域での事業展開の意図はうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

構築したシステムは今後、地場のハウスメーカーなどへの訴求によって利用拡大を考えている。規格品とオーダー品を一つのラインで製造しており、部材のバーコード管理など工程管理を強化し、よりスムーズな生産体制を築いていきたいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。