ものづくり補助金平成28年度製造業熊本県

マシニングセンタによる加工技術の開発と短納期化による収益向上

梅本工業株式会社

成果熟練工が手作業で1つ10分程要していた加工が、機械化により大幅に短縮された。

この事例のポイント

  • 安価な海外製品の増加で市場環境が年々厳しくなっている。
  • 事業承継のタイミングで、精度向上と短納期化を図るため立型マシニングセンタを導入した。
  • 熟練工が手作業で1つ10分程要していた加工が、機械化により大幅に短縮された。機械化により高精度で連続生産が可能になり、手作業に比べて大幅な時間短縮と作業負荷の軽減を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名梅本工業株式会社
所在地熊本県 熊本市北区
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数5人
資本金300万円
設立2016年

事業の背景

創業50余年で、リアカー部品の下請けから始まり、各種金属製品の製造加工・販売へ広げてきた。主力製品はナットやプレート、台座などの金属製缶加工で、職人の手作業が多く品質に自信を持っている。小規模工場の融通と地の利を生かした機動力を強みとしているが、安価な海外製品の増加で市場環境は年々厳しくなっている。売上は主要取引先からの受注が大半を占めていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信安価な海外製品の増加で市場環境が年々厳しくなっている。
  • 販路・情報発信主要取引先からの受注が売上の大半を占めており、販路を広げる必要があった。
  • 生産能力主要取引先から機械部品の加工要望があったが、それを加工する機械がなかった。
  • 品質・精度精度を向上させる必要があった。
  • 納期・工程今まで以上に短納期化を図る必要があった。

やったこと

事業承継のタイミングで、精度向上と短納期化を図るため立型マシニングセンタを導入した。主要取引先から要望のあった機械部品の加工にも対応できるようになり、既存の製缶加工にも対応できる設備として選定した。導入後は、熟練工が1つ10分程かけて手作業で行っていた加工を機械化し、高精度で連続生産できるようになった。加工はプログラミングにより再現可能となり、若手への技術継承と新規雇用にもつながっている。

加工機立型マシニングセンタ

事業の効果

  • 熟練工が手作業で1つ10分程要していた加工が、機械化により大幅に短縮された。

機械化により高精度で連続生産が可能になり、手作業に比べて大幅な時間短縮と作業負荷の軽減を実現した。作業に余力が生まれ生産量が増えたことで、発注量も増え、依頼された仕事を基本的に断らずに受注できる体制ができた。生産量が増えても残業はほぼなく対応できており、作業効率が上がったと感じている。熟練の技が再現可能になったことで若手への技術継承にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の製缶加工の実績と法人化、主力製品の転換が書かれ、過去の取組との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    安価な海外製品の増加や主要取引先への依存を課題とし、小規模工場の融通性・地の利・手作業の品質を強みとして挙げ、外部環境と経営資源を対比している。

  • 課題の認識と解決4

    主要取引先からの機械部品加工要望に応えられない課題を認識し、立型マシニングセンタ導入で精度向上と短納期化、販路拡大を図る方針が書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、生産量の増加や残業がほぼないといった結果のみが書かれている。

  • 事業を進める体制3

    従業員5名の体制と若手への技術継承に触れているが、補助事業の遂行体制や事務処理能力の具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    短納期・品質・急な依頼への対応を強みとして示しているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けに関する数値や具体的根拠は少ない。

  • 事業化までの道筋3

    導入、プログラミングによる再現、若手継承、受注増加という流れは示されるが、スケジュールや課題解決の具体的な方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    製缶加工は安価な海外製品に押されている一方、精度と短納期で差別化する方向がうかがえるが、高付加価値化や高価格化の数値は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    作業時間が10分程度から機械化で大幅に短縮されたとあるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    数値制御による再現性や若手への技術継承が書かれているが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は明確ではない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    熊本市北区の地の利を活かした対応に触れているが、地域の経済成長や雇用創出への波及は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

製缶加工と機械加工の両方に対応できるようになったことを生かし、様々な要望に応えられる体制づくりを続けていく。時代と共に市場も変化するため、アンテナを張って変化に対応し、世の中の流れも仕事も掴んでいく方針である。

事業者の声

現状維持は会社を潰す

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。