回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社東洋メカテック
| 事業者名 | 株式会社東洋メカテック |
|---|---|
| 所在地 | 大分県 豊後高田市 |
| 業種 | はん用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 15人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 2001年 |
大分県豊後高田市の株式会社東洋メカテックは、「多品種・小ロット・超短納期」を掲げ、材料選定・調達から加工まで自社で行う一貫生産体制を持つ金属加工会社である。当初は販路開拓に苦労したが、関東の機械製造業者との取引も開拓し、2009年に本社工場を現地へ移転して一貫生産体制を拡充した。前工程は高度・複雑な加工に対応できる一方、超短納期を支える後工程の設備は十分に整っていなかった。
抱えていた課題
やったこと
最新型の立型マシニングセンターを導入し、従来機とプログラムシステムが大きく異なるため、加工スピード、プログラムスピード、システム管理が格段に向上した。主軸センサーシステムにより、X.Y.Z軸の原点出しを伴う工程での段取り時間を4〜7分程度短縮した。自動プログラム・センサリングにより、付け替え作業の原点出しを4〜6分程度短縮し、微細な寸法公差にも対応できるようにした。従来PCとの親和性が高い図面やプログラムをペーパレスで管理し、ジョブシートで加工手順を共有することで、作業者による品質や時間のバラツキを解消した。
| 加工機 | 最新型立型マシニングセンター |
|---|---|
| 検査測定 | 主軸センサーシステム |
主軸センサーシステムと自動プログラム・センサリングにより段取り時間が合計で数分単位短縮され、全体の作業スピードが向上した。ジョブシートの共有で品質や時間のバラツキが解消され、効率的な運用が実現した。これにより若手人材の指導・育成の気運が高まった。新規分野のインコネル(難削材)加工や角物加工の受注が可能になり、価格競争に陥りにくい体制が整った。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
自社の多品種・小ロット・超短納期という強みを軸に、後工程の最新マシン導入で課題を解消する流れが一貫して書かれている。
北部九州の集積や東九州自動車道の整備に伴う県外受注増を見込み、インコネルなど競合の少ない分野で利益率の高さを示している。
丸物から角物への工程で遅れが納期支障になっていた課題を認識し、新規設備で解消すると述べている。
段取りが4〜7分、原点出しが4〜6分短縮と数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
若手技術者の育成、多能工化、ジョブシートによる手順共有など人材と運用体制が具体的に書かれている。
超短納期や多品種小ロットという選ばれる理由はあるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄い。
新分野や販路拡大の方向性はうかがえるが、中長期のスケジュールや課題解決方法は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
インコネル(難作材)は受注できる競合が比較的少なく、価格競争に陥らず利益率も高いと書かれている。
東九州自動車道の整備や人材育成への貢献はうかがえるが、波及効果や雇用創出の数字は示されていない。
工程時間の短縮数字はあるが、補助金投入額に対する付加価値増や費用対効果は書かれていない。
ペーパレス管理やPC連携などデジタル活用はうかがえるが、地域やサプライチェーンへの貢献の記述は限定的。
公開されている事例からは読み取れません。
北部九州の集積や豊後高田市の企業という地域性は書かれているが、地域の経済成長を牽引する記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
インコネル加工を含め角物加工の受注を拡大し、「超短納期」を強みに販路開拓を進めた結果、北部九州や関西の大手企業との商談が進んでいる。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日
3S活動を発展させた生産革新活動をベースに、自社オリジナルの工程見える化システムを構築した。
効果:工程管理表作成の担当者数 3名→1名