ものづくり補助金平成28年度製造業鹿児島県

新規設備導入による、IDS(集積フローコントロールユニット)の開発加速化で自動車産業への参入

東フロコーポレーション株式会社

成果問題点の評価・検証時間 1倍→0.5倍

この事例のポイント

  • 冷却装置のIDS(集積フローコントロールユニット)は大手自動車メーカーから高評価を得ていたが、工場の過酷な環境下で基板内への漏水、ハンダ剥がれ、ノイズによる誤動作といった問題があった。
  • IDSユニット(計測システム)を導入し、IoTを用いた監視・制御・分析及びロボット機能を付加して製造環境の改善に取り組んだ。
  • 問題点の評価・検証時間 1倍→0.5倍。新規設備導入により問題点の評価と検証を簡易かつより正確に行えるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名東フロコーポレーション株式会社
所在地鹿児島県 霧島市
業種業務用機械器具製造業
技術分野情報処理,測定計測
従業員数206人
資本金6,000万円
設立1974年

事業の背景

弊社は1974年に創立し、流量計制御機器の専門メーカーとして産業界の様々なニーズに応えてきた。従来は半導体産業が売上の殆どを占めていた。自動車業界は日本の基幹産業で多様な技術分野に支えられる総合的産業であり、流量計の需要も多いことから参入を図ることとした。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術冷却装置のIDS(集積フローコントロールユニット)は大手自動車メーカーから高評価を得ていたが、工場の過酷な環境下で基板内への漏水、ハンダ剥がれ、ノイズによる誤動作といった問題があった。
  • 生産能力売上の安定化と増加のため、半導体産業以外の他業界、特に自動車産業への参入が急務で最大の課題だった。

やったこと

IDSユニット(計測システム)を導入し、IoTを用いた監視・制御・分析及びロボット機能を付加して製造環境の改善に取り組んだ。新規設備を導入し、IDSの開発を加速させた。新規設備により問題点の評価・検証を簡易でより正確に行えるようにした。これまでの設備と比べ問題点の評価・検証時間は1/2から1/3に短縮された。IDSユニットにより手作業だった作業を自動で行えるようになり、検査担当の全員が可視化・共有化もできるようになった。

新しい製品・サービス:IDS(集積フローコントロールユニット)

事業の効果

  • 問題点の評価・検証時間 1倍→0.5倍

新規設備導入により問題点の評価と検証を簡易かつより正確に行えるようになった。評価・検証時間は従来の1/2から1/3に短縮された。IDSユニットにより手作業だった作業が自動化され、検査担当者全員での可視化・共有化も可能になった。今後は自動車産業への販促活動を強化し、IDSユニットの国内外での販売を促進していく。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.5 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標評価時間の短縮率は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、わずかにうかがえる程度。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    1974年創立の流量計メーカーが自動車業界へ参入する経緯が書かれ、既存事業からの展開は読み取れるが、戦略の位置付けは具体性が薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    半導体産業が売上の殆どを占めていたことや自動車産業への参入意図は書かれるが、強み・弱みの分析や競争優位の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    IDSユニットの漏水・ハンダ剥がれ・ノイズ誤動作という課題と、新設備で評価時間が1/2-1/3に短縮された点が書かれている。

事業の実現可能性2.4
  • 付加価値・賃上げの目標2

    評価時間の短縮率は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、わずかにうかがえる程度。

  • 事業を進める体制2

    従業員206名や展示会での問い合わせはあるが、補助事業を遂行する体制や人材の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    IDSユニットの自動車メーカーからの高評価や展示会での多数の問い合わせが書かれ、ニーズの裏付けはあるが顧客像は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の取組みとして自動車産業へのアプローチ強化と展示会活用が書かれるが、スケジュールや課題解決の方法は詳述されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    IDSユニットは自動車業界の大手メーカーから高評価を得ている新商品とされ、同分野での高付加価値性はうかがえるが数字の裏付けは薄い。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    自動車産業の基幹産業性や、人手の水冷バルブ開閉の自動化による労働環境改善にわずかに触れるが、波及効果は具体的でない。

  • 費用対効果2

    評価時間が1/2-1/3に短縮されたことは書かれるが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    IoTを用いた監視・制御・分析とロボット機能の付加、可視化・共有化により、デジタル技術の活用が具体的に書かれている。

政策面2.0
  • 成長分野への進出2

    自動車産業という成長分野へ進出する点はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及ー

    公開情報では判断できません。

今後の展望

自動車産業へのIDSユニットのアプローチを強化する。展示・商談会を活用してIDSユニットのPR等の販促活動を強化していく。

事業者の声

今後はIDSユニットを国内外問わず販売促進して参ります。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。