ものづくり補助金平成28年度製造業鹿児島県

超精密小径打抜きパンチの先端部微細加工全自動無人運転システムの確立

株式会社キンコー

成果生産量 1倍→3倍

この事例のポイント

  • 素材となるストレートパンチの入荷に多くの時間を要していた。
  • 自動供給装置付きの機械装置を導入し、自社でストレートパンチ製作の内製化に取り組んだ。
  • 生産量 1倍→3倍。自動供給装置付きの機械と小径ピン研削盤の導入により、ストレートパンチの内製化を実現し、納期短縮を達成した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社キンコー
所在地鹿児島県 薩摩川内市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数35人
資本金1,000万円
設立1977年

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能素材となるストレートパンチの入荷に多くの時間を要していた。
  • 生産能力最重要部分の加工と先端部形状の検査を人手で行っていたため、1日に行える加工・検査の本数に限度があった。
  • 納期・工程内製化への取組みが急務であった。

やったこと

自動供給装置付きの機械装置を導入し、自社でストレートパンチ製作の内製化に取り組んだ。ロボットを活用した全自動無人運転システムを構築し、複数の主要な機械をIoT機能により監視・分析して最適な生産体制を確立した。超精密小径打抜きパンチの先端部微細加工から検査までを対象に、自動化・無人化を進めた。

  • 加工機自動供給装置付きセンターレスグラインダー小径ピン研削盤
  • ロボットロボット
  • ソフトIoT機能による監視・分析システム

新しい製品・サービス:超精密小径打抜きパンチの先端部微細加工を含む、ストレートパンチの自社内製化。

事業の効果

  • 生産量 1倍→3倍
  • 生産量実績 1倍→4倍

自動供給装置付きの機械と小径ピン研削盤の導入により、ストレートパンチの内製化を実現し、納期短縮を達成した。先端部の微細加工から検査までが自動化・無人化され、生産量は計画の3倍、実績では4倍となった。導入設備は順調に稼働し、稼働率も高い。

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.1 / 5

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決素材入荷に多くの時間を要する課題を認識し、全自動無人運転で納期短縮・生産性向上を実現、計画生産量も4倍の実績と数字で示している。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標計画していた生産量を4倍の実績で上回り、顧客数を60社から100社へ広げる目標も示され、実現性が見込める。
  • 4
    新しさ・高付加価値超精密小径打抜きパンチの先端微細加工と職人技の融合は、0.1mm径対応など高水準の加工として位置付けられている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    費用対効果生産量の増加は示されているが、補助金額に対する付加価値額や費用対効果の数字は記載されていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    従来から自社で先端の微細加工を行ってきた経緯があり、その内製化を進める計画として過去の取組と一貫している。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    高精度微細形状加工と職人技を融合した製品作りを強みとし、素材入荷の遅れを解消する内製化で競争力を高めている。

  • 課題の認識と解決4

    素材入荷に多くの時間を要する課題を認識し、全自動無人運転で納期短縮・生産性向上を実現、計画生産量も4倍の実績と数字で示している。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標4

    計画していた生産量を4倍の実績で上回り、顧客数を60社から100社へ広げる目標も示され、実現性が見込める。

  • 事業を進める体制3

    技術者や検査員が加工・検査を担ってきた体制を、設備導入と自動化で再編し、稼働率も高いと記載されている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    小径打抜きパンチを自社製作できることを顧客にアピールし、半導体微細化に合わせた0.1mm径対応で顧客の信頼を得る方針が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後の取組みとして微細化対応、顧客開拓の進め方を示しており、専門家も職人の育成など課題を指摘している。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    超精密小径打抜きパンチの先端微細加工と職人技の融合は、0.1mm径対応など高水準の加工として位置付けられている。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用3

    半導体の微細化に合わせた部品供給を担う点は産業上の役割を示すが、雇用や波及効果の明示は乏しい。

  • 費用対効果2

    生産量の増加は示されているが、補助金額に対する付加価値額や費用対効果の数字は記載されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    IoTによる複数設備の監視・分析とロボットによる全自動無人運転を導入し、最適な生産体制を確立している。

政策面2.5
  • 成長分野への進出2

    半導体微細化への対応という成長分野に触れているが、日本経済の構造転換との関連は明示されていない。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島県薩摩川内市の地域企業として、精密加工の技術で付加価値の高い製品を手がけている。

今後の展望

0.1mm径対応をさらに微細化し、顧客からの信頼を得てリピートによる売上増につなげたい。顧客数も現在の60社から100社まで開拓することを目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。