ものづくり補助金平成25年度製造業滋賀県

薄膜プリズムシートのインライン/1パス両面同時成型による製造工程削減

サンテックオプト株式会社

この事例のポイント

  • 従来は樹脂フィルムの片面を転写成型したのち保護フィルムを貼って巻き取り、再度ラインにセットして裏面を成型しており、2度生産ラインを通す必要があった。
  • 表裏両面に微細なプリズムパターンを1パスで連続して転写成型できる1パス両面同時成型生産ラインを導入した。
  • 表裏両面に微細パターンを1パスで転写成型できるようになり、従来2度必要だった生産ラインの通過が1回となったことで、生産効率が大幅に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名サンテックオプト株式会社
所在地滋賀県
業種プラスチック製品製造業

事業の背景

サンテックオプトは、液晶ディスプレイのバックライトに用いられる光学フィルム群を中心とした薄膜プラスチック製品を製造している。輝度を高めるために樹脂フィルムの表裏両面に微細なプリズムパターンを成型する需要がある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来は樹脂フィルムの片面を転写成型したのち保護フィルムを貼って巻き取り、再度ラインにセットして裏面を成型しており、2度生産ラインを通す必要があった。
  • 品質・精度薄いフィルムが途中で蛇行したり、タワミやシワが生じて不良になるという大きな課題があった。

やったこと

表裏両面に微細なプリズムパターンを1パスで連続して転写成型できる1パス両面同時成型生産ラインを導入した。表面成型用金型(第1金型)と裏面成型用金型(第2金型)の間でフィルムのタワミ・シワを防ぐためのテンションコントロールを行った。塗布するUV硬化型樹脂の塗布厚みを最適化した。転写成型時のUV照射の最適条件を探索した。

加工機1パス両面同時成型生産ライン

新しい製品・サービス:薄膜プリズムシート

事業の効果

表裏両面に微細パターンを1パスで転写成型できるようになり、従来2度必要だった生産ラインの通過が1回となったことで、生産効率が大幅に向上した。フィルムの蛇行やタワミ・シワによる不良の課題も、テンション制御などの対策により解決された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    従来は片面成型後に再度ラインを通す方式だったと記載があるが、これまでの取組との一貫した経営戦略上の位置付けは読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    自社で金型切削機を保有し柔軟かつスピーディな製造ができる点や、ディスプレイ色視野角向けの特殊プリズムの開発に言及している。

  • 課題の認識と解決4

    両面成型を1パスで行い生産効率を大幅に向上させるとの課題と解決策が、テンション制御・塗布厚み最適化・UV条件探索として示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    金型切削機の保有や技術力への言及はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    輝度を高める光学フィルムであることや、色視野角を広げる特殊プリズムを開発していることは書かれているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋4

    テンション制御、UV樹脂塗布厚の最適化、UV照射条件探索という具体的な課題解決方法が挙げられ、解決の進め方が示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    微細プリズムによる輝度向上は示されるが、同分野での高付加価値化・高価格化の水準までは書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    液晶ディスプレイ向け光学フィルムの供給という記述はあるが、波及効果や雇用創出についての言及はわずかである。

  • 費用対効果3

    生産工程を2回から1回に削減し生産効率を大幅に向上させたとあるが、数値による費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    1パス両面同時成型という工程革新はうかがえるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明記されていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    地域の特性や地域経済への牽引について、事例中には言及がほとんどない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。