高性能測定機導入による海外鉄道車両用空調制御装置のはんだ付け品質の向上
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
株式会社アルプスエステック
| 事業者名 | 株式会社アルプスエステック |
|---|---|
| 所在地 | 鹿児島県 霧島市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 65人 |
| 資本金 | 6,000万円 |
| 設立 | 2005年 |
半導体業界では基板サイズの大型化が進む一方、基板上の配線パターンはより緻密になり、製造工程での位置決め(アライメント)に極めて高い精度が求められるようになった。当社はマイクロブラスト加工事業を当社グループの独自事業として展開しており、精密ブラスト加工を行う他社に対して自社開発の装置で技術的に優位に立っていた。
抱えていた課題
やったこと
処理時間を短縮し、加工キャパシティの向上と品質の安定化を目的として、自動アライメント機能付き露光装置を導入した。露光工程のバラツキの主要な原因である人の手によるアライメントを、画像処理を用いて自動化した。これにより作業時間の短縮とアライメント精度の向上が図られ、工程改善に至った。マイクロブラスト加工工場の新設に合わせて前工程(露光現像工程)ラインを新設し、前工程の能力を強化した。
自動アライメント機能付き露光装置の導入により生産性が飛躍的に向上し、前工程における生産余力が拡大した。同時により高精度な製品の製造にも貢献できている。前工程を自社で実施できる事業者は国内でも少ないため、前工程を強化できた点は他社に対するアドバンテージにつながる。今後は売上を当初の3倍以上とすることを目標に生産計画を立てている。
新事業進出・ものづくり補助金
露光工程の位置決め作業を肉眼から自動化する取組で、既存の露光・現像工程の強化という過去からの流れに沿っている。
マイクロブラスト加工は独自事業で、自社開発装置により他社より技術的に優位と記載され、前工程を国内で実施できる事業者が少ないとされている。
作業者のスキルや体調による時間と品質のバラツキを課題として認識し、自動アライメントで処理時間短縮と精度向上につなげている。
売上500万円/月から当初の3倍以上を目標としており数値目標は示されている。ただし付加価値額や賃上げの目標ではない。
グループで機械加工・レーザー加工など受託事業を行う体制があると記載されているが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。
精密ブラスト加工でお客様の要望に応える点や、ワンストップ対応が評価されていると記載され、選ばれる理由が一定程度示されている。
顧客拡大を進めるとの方針はあるが、遂行スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
マイクロブラスト事業は当社グループの独自事業で、国内で前工程を行える事業者が少ないと記載され、高付加価値の分野と読み取れる。
雇用創出や経済波及効果に関する記述は乏しく、国が補助する積極的理由は読み取りにくい。
月売上500万円規模から3倍以上を目標とする記載があり、投入額に対する増収効果の方向性は示されている。
自動化による工程改善はあるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献については記載が薄い。
半導体業界の大型化・高密度化への対応は触れているが、日本経済の構造転換への言及は明確ではない。
鹿児島県の企業だが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用・地域成長への言及は薄い。
今後もこれまで通り慢心せず、顧客の要望に応えることを使命として、顧客拡大を進めていく。今後の生産拡大に合わせて後工程も含めた工程間調整能力を向上させ、生産プロセスの最適化に取り組んでいく。
高性能デジタルマイクロスコープ(VHX5000)を導入し、基板単体試験工程で空調マイコンのプリント配線板のはんだ付けを検査する体制とした。
画像式異物除去装置と蒸気殺菌機を導入した。
効果:イワシノコバンの混入クレーム件数 14件→7件
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分