ものづくり補助金平成28年度製造業鹿児島県

新商品開発(土産用カップケーキ)に係る生産体制構築と生産の効率化

有限会社九面屋

この事例のポイント

  • 量産のための機械化と作業の効率化が遅れていた。
  • 県産原料を使った今までにないカップケーキを量産するため、効率的かつ衛生的な製造の手段として、既存機械に改造を加えた機械装置と洗浄機を導入し、生産体制を構築した。
  • 従来にない3重包餡の新商品開発が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社九面屋
所在地鹿児島県 霧島市
業種食料品製造業
技術分野機械制御,製造環境
従業員数43人
資本金1,000万円
設立1962年

事業の背景

当社は県産原料を使った菓子の商品開発と販売を行ってきた。しかし量産のための機械化と作業の効率化が遅れ、人員不足も重なり、新たな商品開発に遅れをとっていた。そのため、県産原料を使った今までにないカップケーキを量産する必要があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

やったこと

県産原料を使った今までにないカップケーキを量産するため、効率的かつ衛生的な製造の手段として、既存機械に改造を加えた機械装置と洗浄機を導入し、生産体制を構築した。導入した縦型スクリューフィーダ(3重包餡装置)により、3行程の自動化で作業が1人で可能になった。新商品「西郷のほっぺ」を企画・開発し、生産用機械装置の検討と導入を進めた。

加工機縦型スクリューフィーダ(3重包餡装置)
その他洗浄機

新しい製品・サービス:土産用カップケーキ(みかん、焼酎など鹿児島県産原料を使用)

事業の効果

従来にない3重包餡の新商品開発が可能になった。人員不足が解消され、作業の効率化と多能工化が図られた。その結果コスト削減につながった。平成30年6月からの2カ月間で500個(6個入り手提げ袋タイプ)を販売し、県内外のバイヤーとの商談も進んでいる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の菓子販売から県産原料の量産化へ進む流れは読めるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県産原料を使った地産地消の商品開発や県外バイヤーとの商談は読み取れるが、競争優位の根拠となる市場データは書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    量産化の遅れや人員不足という課題を認識し、3重包餡の新商品開発と作業の効率化につなげた点が具体的に書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    コスト削減とは書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    女性スタッフ2名と工場長に権限を委譲した体制は読み取れるが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ターゲットは女性で、西郷のほっぺのやわらかさという特徴や、手が汚れないカップ方式という選ばれる理由が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の取り組みとしてパッケージ改良や商品研究を継続すると書かれているが、スケジュールや遂行方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    みかんや焼酎を使ったカップケーキは特色があると読めるが、分野の普及度や高価格化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地産地消や県の農産物活用が示されているが、雇用創出や経済波及の数値は書かれていない。

  • 費用対効果3

    販売500個やコスト削減とあるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島県産原料を活かした商品開発と県内外での販売は読み取れるが、地域経済の牽引効果は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

県外バイヤーから「“西郷のほっぺ”は特徴がいまひとつつかみづらい」「パッケージに難がある」との意見を受け、より良い商品に仕上げる取り組みを継続する。県の農産物を活用した商品の研究・開発を続け、世界中のお客さまに食べていただけるお菓子作りに全社で取り組む。

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。