ものづくり補助金平成28年度製造業鹿児島県

顧客ニーズに対応した円筒研削盤の導入による新たな売上の創出

有限会社サンワ技研

成果新規取引先2社を獲得

この事例のポイント

  • 平面研削盤のみで、円筒研削加工の依頼や設備導入の要望に応えられず受注を逃していた。
  • CNC用汎用円筒研削盤を導入し、当社の技術・ノウハウと合わせて円筒研削加工製品の生産体制を確立した。
  • 新規取引先2社を獲得。円筒研削盤の導入により新規取引先2社を獲得し、売上高が月30万円増加した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社サンワ技研
所在地鹿児島県 鹿児島県
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数11人
資本金300万円
設立2005年

事業の背景

当社は平面研削盤による平面研削加工を中心に成長してきた。県内には円筒研削加工を請け負える企業が少なく、県外に発注している企業が多いという状況があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力平面研削盤のみで、円筒研削加工の依頼や設備導入の要望に応えられず受注を逃していた。
  • 新製品・新技術円筒研削加工に対応できる設備がないことから、新たな設備導入が喫緊の課題であった。

やったこと

CNC用汎用円筒研削盤を導入し、当社の技術・ノウハウと合わせて円筒研削加工製品の生産体制を確立した。平面研削で培った技術を生かし、これまで生産できなかった形状の製品を生産する。新たな設備と技術により新規受注を獲得し、売上の創出を目指した。

新しい製品・サービス:円筒研削加工による、これまで生産できなかった形状の製品

事業の効果

  • 新規取引先2社を獲得
  • 売上高30万円/月増加

円筒研削盤の導入により新規取引先2社を獲得し、売上高が月30万円増加した。平面研削で培った砥石選定の技術や、標準で高精度な加工ができる機械選定が効果につながった。今後は5年後に円筒研削で40百万円(平面研削と合わせて60百万円)増の計画を見込んでいる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.1 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性県内に円筒研削を請け負える企業が少なく県外発注が多いという外部環境と、平面研削の技術・砥石選定の強みを挙げており、競争優位の根拠が具体的。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標5年後に円筒研削で40百万円増(全体60百万円増)の計画があり、数値目標が示されている。ただし付加価値額や賃上げの目標は明記されていない。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け円筒研削で超硬合金の加工や1/1,000mmの精度を出せる点、顧客ニーズに応える製品として選ばれる理由が具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    波及効果・雇用県内で円筒研削を請け負える企業が少ないという地域事情がうかがえるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は明記されていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    平面研削で培った技術を生かし円筒研削盤を導入すると記載があり、既存事業との連続性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの詳細は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    県内に円筒研削を請け負える企業が少なく県外発注が多いという外部環境と、平面研削の技術・砥石選定の強みを挙げており、競争優位の根拠が具体的。

  • 課題の認識と解決3

    県外発注が多いという課題認識と新規受注による売上創出の方針はあるが、具体的な計画数値や高付加価値化の詳細は薄い。

事業の実現可能性3.4
  • 付加価値・賃上げの目標4

    5年後に円筒研削で40百万円増(全体60百万円増)の計画があり、数値目標が示されている。ただし付加価値額や賃上げの目標は明記されていない。

  • 事業を進める体制3

    オペレーターが熱心に取り組んだこと、採用・教育に熱心な仕組みがあることが書かれ、体制の一端はうかがえるが事務処理能力の記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    円筒研削で超硬合金の加工や1/1,000mmの精度を出せる点、顧客ニーズに応える製品として選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    稼働率30-40%の課題と社内工程管理ツールを今年中に開発する計画が示されるが、スケジュールの詳細は限定的。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    超硬合金の高精度円筒研削を手がけ、困難な仕事に取り組む方針が書かれるが、分野の普及度や高価格化の数値根拠は示されていない。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    県内で円筒研削を請け負える企業が少ないという地域事情がうかがえるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は明記されていない。

  • 費用対効果3

    売上30万円/月増加という成果と5年後の増収計画が示され費用対効果の一端は読めるが、補助金投入額との比較は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    クラウドによる社内連携強化の構想がうかがえるが、先端デジタル技術の活用による地域やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    県内で円筒研削を請け負える企業が少ない地域課題に応える点はうかがえるが、雇用創出や地域成長への効果は数値で示されていない。

今後の展望

円筒研削盤の稼働率はまだ30-40%で、平面研削と円筒研削のバランスや二工場間の連携が課題である。今年中に社内工程の管理ツールを開発し、クラウドによる社内連携強化と顧客への情報提供サービスの向上で信頼を高めたい。

事業者の声

今後もプロ町工場を目指し、他の町工場では困難な仕事に取組みたいと思います。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。