ものづくり補助金平成28年度製造業沖縄県

トラックスケール計量機の導入による生産体制の強化

もとぶバイオマス事業協同組合

この事例のポイント

  • 伐採木や建築廃材の受け入れ時に、当社スタッフが顧客と一緒に重量計のある施設まで行って計量しなければならず、手間と時間のロスが負担になっていた。
  • 補助金を活用してトラックスケールを導入した。
  • 目分量による計量や重量計のある施設までの移動がなくなり、人的・時間的なロスが解消された。

事業者のプロフィール

事業者名もとぶバイオマス事業協同組合
所在地沖縄県 沖縄県国頭郡本部町
業種その他の製造業
技術分野バイオ,測定計測
従業員数8人
資本金600万円
設立2012年

事業の背景

当組合は、木材等の産業廃棄物処理費用の増加と焼却による環境負担を軽減し、有効にリサイクルすることを目的に設立された。近隣の伐採木や建築廃材を受け入れ、その副産物である木質バイオマスをチップ化して販売している。受け入れの際には重さに応じて料金を受け取っているが、従来は重量計がなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能伐採木や建築廃材の受け入れ時に、当社スタッフが顧客と一緒に重量計のある施設まで行って計量しなければならず、手間と時間のロスが負担になっていた。
  • 生産能力時間のロスによって木材の供給量を確保することが課題になっていた。
  • 品質・精度重量計がないため目分量で料金を決めることがあり、木の種類によって重さが違うことから正確な計量が難しく、顧客への信頼度向上も必要だった。

やったこと

補助金を活用してトラックスケールを導入した。荷を積んだままトラックごと重量が計れる仕組みで、入場時と出場時の2回計量し、その差から積載量を正確に計ることができる。トラックスケールにトラックが載ると、事務所内の機器に重量が表示される。稼働後は重量計のある施設まで行く必要がなくなった。

検査測定トラックスケール

事業の効果

目分量による計量や重量計のある施設までの移動がなくなり、人的・時間的なロスが解消された。正確な計量により料金算定が確かになり、顧客へのサービスと信頼性が向上した。作業効率が上がり、生産性の向上や省力化にもつながった。売上げや利益率のアップも見込まれ、公共工事で求められる産業廃棄物の正確な数量報告も可能になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    伐採木や建築廃材の受け入れと木質バイオマス販売を続けてきた事業の延長にあるが、計量設備を経営戦略に位置付けた記述はない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    地元建設業者の経営に資するための設立趣旨は読み取れるが、市場動向や自社の強み・弱みへの言及は見当たらない。

  • 課題の認識と解決3

    目分量計量や重量計施設への移動によるロスが課題として具体的に示され、解決後の効果も述べられている。ただし高付加価値化の計画は薄い。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産性や利益率の向上が見込めそうだと述べるが、数値目標や付加価値額の目標は記載されていない。

  • 事業を進める体制3

    代表理事や従業員8人の組織体制は読み取れるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客からの重量計測の要望やサービス向上の効果は書かれているが、ターゲットやニーズの裏付けを数値で示した記述はない。

  • 事業化までの道筋2

    稼働後の運用の方向性は述べられるが、遂行スケジュールや導入後の課題解決方法は具体的に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    木質バイオマスチップ製造という分野で、トラックスケールによる正確な計量を通じて高付加価値化を図る記述がわずかにうかがえる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    産業廃棄物の適正処理や木材の有効リサイクル、地元建設業の経営支援など地域的意義は述べられている。ただし国が補助する理由は明示されていない。

  • 費用対効果2

    ロス解消や作業効率向上の効果は述べられるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    沖縄県本部町で地元建設業の経営や若者の地元雇用に資すると述べられており、地域特性を活かす要素はある。数値はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

トラックスケールによって生産性や利益率を高め、新事業の展開につなげたい。現在焼却している建築廃材も循環活用できるよう方法を模索しており、その第一歩にしたい。地元建設業者の経営がよくなれば雇用も増え、若者が地元で働けるようになることを期待している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。