ものづくり補助金平成28年度製造業沖縄県

品質向上をともなう氷の増産体制の確立

株式会社トップラン

成果製氷缶1缶当たりの製造量が増え

この事例のポイント

  • 夏季は既設の冷凍設備では製氷プールの温度が上がり、氷が固まるまでに時間がかかって出来高が少なく、溶けやすい商品になっていた。
  • ブラインクーラー方式の冷凍装置(ブラインクーラー、ブライン水循環ポンプ、冷却塔、冷却水循環ポンプ)を追加導入し、既設の冷凍設備と接続して追加冷却を行った。
  • 製氷缶1缶当たりの製造量が増え。高品質の氷を増産できるようになり、繁忙期の夏場も商品を安定供給できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社トップラン
所在地沖縄県 沖縄市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野製造環境
従業員数21人
資本金2,220万円
設立1994年

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度夏季は既設の冷凍設備では製氷プールの温度が上がり、氷が固まるまでに時間がかかって出来高が少なく、溶けやすい商品になっていた。
  • 生産能力残業でノルマの製造量を補っていたが、高品質の商品を効率よく製造することが課題だった。
  • 生産能力1台の機械から製氷できる量が決まっているため、引き合いがあっても新規顧客を増やせなかった。

やったこと

ブラインクーラー方式の冷凍装置(ブラインクーラー、ブライン水循環ポンプ、冷却塔、冷却水循環ポンプ)を追加導入し、既設の冷凍設備と接続して追加冷却を行った。導入前後で水温の比較、製氷開始から24時間後の氷の厚さの比較、製氷缶内にできた1日の氷の抜き取り目標に対する製造量の検証、電力費・生産性・コストの検証を行った。導入後は製氷プールを安定的に低温に保てるようになり、氷の厚さが増して製氷缶1缶当たりの製造量が増え、作業効率が向上した。さらに冷凍設備が1台増えたことで、1台をメンテナンスしている間もう1台で製氷でき、商品を安定供給できるようになった。

加工機ブラインクーラー方式の冷凍装置(ブラインクーラー/ブライン水循環ポンプ/冷却塔/冷却水循環ポンプ)

事業の効果

  • 製氷缶1缶当たりの製造量が増え

高品質の氷を増産できるようになり、繁忙期の夏場も商品を安定供給できるようになった。これにより新規取引先へのアプローチが可能になり、小売業者からの取引の打診もあって顧客が増えた。2018年4月からはコンビニエンスストアとも取引を始められた。夏でも溶けにくい高品質商品はコンビニエンスストアやその顧客からも好評を得ている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    既設冷凍設備の課題を補うため追加導入したとあり、過去の取組との一貫性は読めるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    夏場の安定供給不足が新規取引先開拓を妨げていたと書かれ、顧客ニーズへの対応は読めるが、競争優位性の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    夏場の製氷時間と品質低下という課題を認識し、ブラインクーラー導入で解決したと明確に書かれ、増産・顧客増加につながった。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    導入後の製氷量や作業効率の向上は書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員21人の企業と書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    溶けにくい商品「TOPICE」の評判やコンビニ取引の開始など、製品価値と選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    水温比較や氷の厚さの検証など検証方法は書かれているが、中長期のスケジュールや課題解決の方法は詳述されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    溶けにくい商品という特徴は示されるが、氷の分野の普及度や高価格化についての記述はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域の小売・コンビニ取引拡大が書かれるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は示されていない。

  • 費用対効果3

    電力費・生産性・コストを検証したと書かれているが、補助金投入額に対する具体的な費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    沖縄県沖縄市の地元企業と読み取れるが、地域特性を活かした雇用や経済成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

商品の精度向上と新商品の企画・開発に取り組みたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成28年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。