ものづくり補助金平成29年度建設業北海道

持続可能な社会インフラを実現する「超速硬化ウレタン吹付工法」を活用した施工サービス強化事業

フジ美建工業株式会社

成果硬化時間 10時間→0.5時間

この事例のポイント

  • 従来の手塗工法は硬化時間が長く、季節や天候によって硬化時間が変わるため工事管理が非常に困難であった。
  • 従来工法に比べ工期・品質・コスト・環境面で優位な超速硬化ウレタン吹付工法を、道内の業界に先駆けて導入した。
  • 硬化時間 10時間→0.5時間。従来は施工後約10~24時間かかっていた硬化時間が、超速硬化ウレタン吹付工法の導入で数十秒での指触乾燥と数分での歩行可…

事業者のプロフィール

事業者名フジ美建工業株式会社
所在地北海道 室蘭市
業種職別工事業(設備工事業を除く)
従業員数37人
資本金2,000万円
設立1991年

事業の背景

1991年創業で、塗装工事と防水工事を主力とする。主な取引先は日本製鋼所M&E、楢崎製作所、日本製鉄関連会社で、室蘭市と伊達市の塗装・防水工事も受注している。社屋に隣接する塗装工場は、通年施工が可能なブラスト室や塗装室を備え、大型鋼構造物や橋梁に対応できる道内有数の設備を持つ。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の手塗工法は硬化時間が長く、季節や天候によって硬化時間が変わるため工事管理が非常に困難であった。
  • 人手・技能材料を作業場に運搬する労力が大きく、施工に熟練を要していた。
  • 品質・精度勾配・傾斜部では材料が流れてしまうため膜厚の確保が難しく、厚塗りも難しかった。
  • その他溶剤揮発による臭気対策が必要で、廃材缶が多量に発生するため廃棄物処理も必要であった。

やったこと

従来工法に比べ工期・品質・コスト・環境面で優位な超速硬化ウレタン吹付工法を、道内の業界に先駆けて導入した。システム本体(ポンプ+ヒーター)、ホース、発電機、コンプレッサー、吹付ガンなどをすべて車両に搭載した「オール・イン・ワン」タイプの専用システムを採用した。施工現場内の移動が容易になり、吹付箇所の間近まで接近できるため作業効率が飛躍的に向上した。道路橋やトンネルなどの補修・補強分野での施工サービスの強化・拡大を進める機動力を確保した。

その他超速硬化ウレタン吹付工法専用システム(オール・イン・ワンタイプ)
加工機ポンプ+ヒーター(システム本体)
その他ホース
その他発電機
加工機コンプレッサー
加工機吹付ガン

新しい製品・サービス:超速硬化ウレタン吹付工法を活用した防水施工サービス

事業の効果

  • 硬化時間 10時間→0.5時間

従来は施工後約10~24時間かかっていた硬化時間が、超速硬化ウレタン吹付工法の導入で数十秒での指触乾燥と数分での歩行可能になり、大幅な工期短縮が実現した。防水性はもとより施工性、安全性、環境配慮にも優れた品質を保ちつつ、作業者の習熟度に依存しない均質な施工サービスを実現した。その結果、作業員一人当たりの生産性が向上し、顧客満足度と価格競争力の強化にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の塗装・防水事業と、塗装工場のDX推進や超速硬化ウレタン導入の流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    硬化10〜24時間が数十秒に短縮、道内有数の塗装工場と12,000㎡のストックヤードを活かし、競合との差別化に成功したと具体的に記載。

  • 課題の認識と解決4

    手塗工法の硬化時間、勾配部の膜厚不足、臭気、廃材などの課題を列挙し、工法導入で解決する流れが具体的に示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、作業員一人当たりの生産性向上と価格競争力強化がうかがえる程度。

  • 事業を進める体制3

    従業員37名、若手人材の確保に注力する方針、施工管理までの一貫体制が書かれているが、人材配置の具体策は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    防水性・施工性・安全性・環境配慮の優位性と、手塗工法の課題を整理し、道路橋やトンネル補修の発注先に採用され始めている点を示す。

  • 事業化までの道筋3

    オール・イン・ワン車両の導入や導入の経緯は書かれているが、中長期の検証やスケジュールは記載されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    超速硬化ウレタンは当時まだ聞き慣れなかった材料で、道内の業界に先駆けて導入し、高水準の品質を実現したと書かれている。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用4

    道路橋やトンネルの補修・劣化保護策に関わり、持続可能な社会インフラ整備への貢献と北海道開発局・首都高での採用が示されている。

  • 費用対効果3

    工期短縮、作業効率の飛躍的向上、廃材削減などの効果は書かれているが、投入額に対する数値的な費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    ロボット導入やDX推進に触れているが、地域やサプライチェーン全体へのイノベーション貢献は具体的に書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    インフラ補修分野への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換に資するという記述は見当たらない。

  • 地域経済への波及3

    室蘭・伊達での受注と地域への還元・貢献の方針は書かれているが、雇用創出や地域経済成長への効果は数値で示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

顧客に価値を与える企業をめざす

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。