ものづくり補助金平成29年度卸売業、小売業宮城県

今後増加する中高年を対象とする「心と体をサポート」するシステムの構築

有限会社スポーツショップマツムラ

この事例のポイント

  • 震災後の石巻は人口が減り、特に若い世代と子どもたちが減っており、店舗の再建にあたって中高年が楽しめる空間を作って交流の場を提供する必要があった。
  • ものづくり補助金を使ってフィットネスマシンを購入し、2019年2月にシニア専用ジムをオープンした。
  • 運動習慣のなかった中高年が楽しめる空間が生まれ、シニアの健康づくりと介護予防につながる体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社スポーツショップマツムラ
所在地宮城県 石巻市
業種その他の小売業
設立1972年

事業の背景

1972年にスポーツショップとして開業した。東日本大震災の津波で店舗が被災し、松村代表は仮設住宅などのコミュニティづくりにも携わった。震災後の石巻は人口が減り、特に若い世代と子どもたちが減っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑震災後の石巻は人口が減り、特に若い世代と子どもたちが減っており、店舗の再建にあたって中高年が楽しめる空間を作って交流の場を提供する必要があった。
  • 販路・情報発信運動習慣のなかった中高年にとってスポーツクラブは縁遠く、初めてジムに行くハードルを越えてもらうことが課題だった。

やったこと

ものづくり補助金を使ってフィットネスマシンを購入し、2019年2月にシニア専用ジムをオープンした。シニアの体力づくりに適したマシンを揃え、日常動作に繋がる多関節運動ができ、危険防止に十分配慮したものを選んだ。石巻専修大学の教授からトレーニングの原則や水分摂取、疲労、肥満など健康に関わる講義を受けた。月2回、トレーナーによるシニアのためのストレッチや脚力強化を目的としたプログラムを実施している。

加工機フィットネスマシン

事業の効果

運動習慣のなかった中高年が楽しめる空間が生まれ、シニアの健康づくりと介護予防につながる体制が整った。シニアに街に出てもらい地域の活性化に繋げることを目指している。石巻地域の要介護率の低減を目指した事業モデルとして、地域再生のためのコミュニティスペースとしても運営していく。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の取組として震災後のコミュニティづくりに携わり、店舗再建にあたり中高年向けの空間を作る方針が書かれている。経営戦略上の明確な位置付けは薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    石巻の人口減少と若い世代・子どもの減少を外部環境として挙げ、スポーツ歴の長さを強みとして示している。競争優位性の具体性は限定的。

  • 課題の認識と解決3

    課題として人口減少と初めての利用者のハードルを挙げ、シニア向けジムとコミュニティ運営を解決策に据えている。数値目標や効果の定量記述はない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    トレーナーによるシニア向けストレッチ等のプログラム実施や大学教授からの講義は書かれているが、遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    シニアの体力づくり向けマシンを揃え、日常動作に繋がる多関節運動、危険防止への配慮など、顧客ターゲットと選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    2019年2月のジムオープンなど時期は示されるが、中長期の検証や課題解決方法、スケジュールの詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    一般的なスポーツクラブとは異なり、運動習慣のない中高年向けに空間を作る点は読み取れるが、高付加価値化や高価格化の具体的根拠は薄い。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    石巻地域の要介護率の低減や介護予防、地域再生のためのコミュニティスペースとしての役割が示され、地域的な必要性がうかがえる。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    ITやデジタル技術の活用は書かれていないが、新しい事業モデルとして要介護率低減とコミュニティ運営を掲げている。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    震災後の石巻の人口減少という地域特性を活かし、シニアの健康づくりと地域活性化を両立させる事業として具体的に描かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

石巻地域の要介護率の低減を目指した事業モデルとして、またコミュニティスペースとして運営していきたいと考えている。

事業者の声

今度は股関節の内側を伸ばしていこうと思います

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。