ものづくり補助金平成29年度卸売業、小売業宮城県

マーキング製造技術確立による自社オリジナル商品の製造・販売!

ステイブルー株式会社

この事例のポイント

  • 外注先が石巻になく、オリジナル商品の外注費や納期の負担が大きかった。
  • ガーメントプリンター、刺繍ミシン、インクジェットプリンターを導入し、石巻管内ではまだ揃っていない設備環境を整えた。
  • 1枚からのオーダーに対応できるようになり、小ロットの注文でも安く提供できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名ステイブルー株式会社
所在地宮城県 石巻市
業種織物・衣服・身の回り品小売業
技術分野デザイン,デザイン,立体造形,立体造形
設立1999年

事業の背景

女川町で1999年に開業し、震災時に被災したあと2011年に石巻市で店舗を再開した。洋服はネット通販で価格競争になり利益が出にくいため、自社製品に力を入れている。震災後は石巻に応援に入ったフィッシャーマンジャパンなどの団体からの注文が増えた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力外注先が石巻になく、オリジナル商品の外注費や納期の負担が大きかった。
  • 人手・技能ロットの小さい注文に外注で対応すると、30枚からなどまとまった数量が必要だった。

やったこと

ガーメントプリンター、刺繍ミシン、インクジェットプリンターを導入し、石巻管内ではまだ揃っていない設備環境を整えた。データをプリンターに送るだけで1枚から製造できるようにした。独自のマーキング技術の研究・開発により、プリント+刺繍の立体的で高級感のある3D刺繍も可能にした。

加工機ガーメントプリンター
加工機刺繍ミシン
加工機インクジェットプリンター

新しい製品・サービス:令和の元号発表にあわせたガーメントプリンターによるTシャツ、およびレイダース20周年記念のタグ付き製品。

事業の効果

1枚からのオーダーに対応できるようになり、小ロットの注文でも安く提供できるようになった。元号発表から約3時間でデータを作成して販売を開始し、大きな反響があった。プリント+刺繍の3D刺繍も可能になり、商品の幅が広がった。全国区の卸しへの紹介による大量発注もあり、今後はオフラインにも力を入れて石巻の観光協会などと地元のものづくりを進める予定である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    1999年開業で早い時期からHPを開設し、自社製品に力を入れてきた経緯があり、今回の機械導入が過去の取組と一貫している。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    洋服はネット通販で価格競争になり利益が出ない一方、自社製品は震災後に団体注文が増え、1枚から対応できる強みを持つ。

  • 課題の認識と解決4

    外注先が石巻になく外注費や納期が課題だったため、ガーメントプリンターと刺繍ミシンを導入して内製化する解決策を示している。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    導入機械はデータを作れば基本的に1人で動かせる体制とあり、人員体制は読み取れるが具体的な人数や手順は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    1枚から対応でき、30枚からの外注と比べて安く頼めると説明し、小ロット顧客という対象と選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後はオフラインにも力を入れ、石巻の観光協会と協力して地元のものを作る方針が示されているが、時期や工程は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    独自のマーキング技術でプリント+刺繍の3D刺繍を可能にし、石巻管内にこれらの機材が揃う所はないと説明している。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    外注先が石巻にない課題を機械導入で解決し、地元のものを作る方針を示しており地域経済への意義がうかがえるが、波及効果の数値はない。

  • 費用対効果2

    外注費用や納期の改善が目的とされるが、投入額に対する付加価値や生産性の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    データをプリンターに送るだけで短納期に対応でき、制作から販売まで3時間ほどで完了させた事例がある。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    洋服の価格競争からオリジナル製品へ移った点はうかがえるが、成長分野への進出や構造転換の記述は薄い。

  • 地域経済への波及4

    石巻の地元で作る製品を観光協会と協力して展開し、石巻管内にはない設備を備えるなど地域の特性を活かしている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はオフラインにも力を入れ、石巻の観光協会などと協力しながら地元のものを作っていきたいと考えている。

事業者の声

「小さいロットで頼む人は高いんじゃないかと思って来るので、おお、安い!って驚くんです」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。