高精度両頭フライス盤導入による生産能力拡大と顧客ニーズ対応
コスト削減と短納期、寸法対応を図るため、新規設備として両頭フライス盤を導入した。
有限会社佐々木化工所
成果裁断能力(1日あたり) 150着/日→350着/日
| 事業者名 | 有限会社佐々木化工所 |
|---|---|
| 所在地 | 秋田県 |
| 業種 | 繊維工業 |
| 技術分野 | デザイン,デザイン,立体造形,立体造形 |
| 従業員数 | 62人 |
| 資本金 | 800万円 |
| 設立 | 1985年 |
布帛とカットソーの両方に対応できる技術と設備を持ち、熟練工員が多数在籍している。主力だった百貨店や専門店向け製品はリーマンショック後にさらに苦戦したため、市場の拡大が見込まれていたラグジュアリーブランドとの取引拡大に注力した。しかしこれらの製品は付加価値が高い反面仕様が複雑で、裁断工程の生産性が低下した。
抱えていた課題
やったこと
耳揃え自動解反装置、連続カットスタッキングシステム装置、プロジェクター柄合わせシステム装置を一体化した全自動カットシステムを導入した。生地の供給から型紙の投影、裁断、パーツ搬出までが自動で行われ、裁断工員は生地に投影された型紙と生地の柄の修正に専念できるようになった。これにより裁断は1名で1日350着分が可能となり、従来の3名で1日150着分から大幅に向上した。柄物の生地やサンプル品は型紙データ作成を含めた作業時間が従来の1/5に短縮し、多種のサンプル品を素早く提供できるようになった。
新しい製品・サービス:機能一体型全自動裁断機(全自動カットシステム)
全自動カットシステムの導入で裁断の生産性が大きく向上し、1名で1日350着分の裁断が可能になった。柄物やサンプル品の作業時間も1/5に短縮し、多種のサンプル品を素早く提供できるようになって受注機会も広がった。縫製ラインを製品ごとに固定して計画に沿った生産体制が確立し、納期に追われて見送っていた受注を獲得できるようになった。受注の約4割を占める自社企画製品では付加価値の高い提案により収益力も向上している。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
ラグジュアリーブランド取引拡大への注力や裁断工程の生産性低下への対応が書かれ、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。
熟練工員が多数在籍し布帛とカットソー両対応の技術・ノウハウを持つこと、自社企画製品が受注の約4割を占めることが具体的に書かれている。
裁断は3名で1日150着が限界だったが全自動カットシステム導入で1名350着となり、柄物サンプルの作業時間も1/5に短縮と数字で課題解決が示されている。
1日あたり150着から1名350着への裁断能力向上や作業時間1/5といった数値目標と実績が示され、実現性が読み取れる。
熟練工員の多数在籍、多能工育成の強化、従業員62名という体制が書かれ、遂行体制は具体的に読み取れる。
ラグジュアリーブランドやサンプル品の迅速提供による受注機会拡大、自社企画製品の付加価値提案など、顧客と選ばれる理由が書かれている。
段階的な設備導入や厚手生地向けミシンの導入など今後の活動予定は書かれているが、スケジュールや検証の詳細は薄い。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
ラグジュアリーブランド向けの高付加価値で複雑な仕様の製品を扱うと書かれ、高水準の付加価値化をうかがえるが数値は乏しい。
地域経済の活性化や地域社会への奉仕といった理念がうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の数字は書かれていない。
生産性が1名350着へ向上し受注見送りを回避したとの成果が書かれているが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。
プロジェクター柄合わせや全自動カットシステムなど先端的な技術活用が書かれ、サプライチェーン貢献は薄い。
公開情報では判断できません。
地域経済の活性化を理念に掲げ、障害者や高齢者を含む雇用の環境づくりが書かれているが、地域の特性を活かした成長の数字は乏しい。
縫製ライン固定後も難度の高い仕様を誰でも縫製できるよう多能工の育成を強化している。従業員の作業負担を軽減するため先端設備機械を導入して自動化・省力化を進めるとともに、厚手生地向けのミシンを複数台導入して対応可能な商品範囲を広げ、新たな受注機会の獲得を目指している。
経営環境や今後の事業戦略、地域貢献などを含め、補助金申請は自社を見つめ直す良いきっかけとなった。本事業への取り組みを踏まえ、対応可能な部分から設備導入を進めている。
公式の事例集より(原文のまま)
コスト削減と短納期、寸法対応を図るため、新規設備として両頭フライス盤を導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
5軸複合加工機を新規導入した。