ものづくり補助金平成29年度製造業神奈川県

少量多品種対応の金属箔の総合メーカへの転換のための設備投資及びプロセス改善

リカザイ株式会社

この事例のポイント

  • 設備更新が遅れており、取引先の依頼に対応できない案件が目立っていた。
  • 当社専用のフィルターを設計し、作業環境のクリーン化を実現した。
  • クリーン環境下で金属箔を製造できる生産体制を整え、生産性の低かった製造環境を改善した。

事業者のプロフィール

事業者名リカザイ株式会社
所在地神奈川県 川崎市中原区
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,製造環境
従業員数22人
資本金2,000万円
設立1947年

事業の背景

当社は厚さ0.005mm以下の超極薄箔を製造でき、顧客の要望に応じて1枚から製作している。近年は設備更新が遅れ、取引先の依頼に対応できない案件が目立っていた。また設備が旧式であるため、作業工程あたりの人員が多く、生産性の低い状況だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力設備更新が遅れており、取引先の依頼に対応できない案件が目立っていた。
  • コスト・採算設備が旧式で作業工程あたりにかかる人員が多く、生産性の低い状況だった。

やったこと

当社専用のフィルターを設計し、作業環境のクリーン化を実現した。簡易クリーンブース内に自動切断機を設置し、クリーン環境下で金属箔を製造できるようにした。金属箔製造において生産性の低い製造環境を最新設備で革新した。

加工機自動切断機
その他簡易クリーンブース
その他当社専用フィルター

事業の効果

クリーン環境下で金属箔を製造できる生産体制を整え、生産性の低かった製造環境を改善した。生産ラインは顧客の評価も得られ、受注が増えている。新型コロナで市況が冷え込む中でも、収益を支える事業になりつつある。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    1947年創業以来の超極薄箔製作の実績を基に金属箔総合メーカーへ転換しつつあると書かれるが、戦略上の具体的な位置付けは薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    厚さ0.005mm以下の極薄金属箔製作を強みとし、1枚から受注できる点や、市況悪化時も収益を支える事業と述べられている。

  • 課題の認識と解決3

    設備更新の遅れや生産性の低さという課題を認識し、最新設備導入で解決する方針は書かれているが、効果の数値はない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員22名という規模は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的な記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    厚さ0.005mm以下の超極薄箔を1枚から製作でき、航空・宇宙や半導体など用途も示されており、選ばれる理由は読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    設備更新の遅れや対応できない案件が課題として挙げられているが、遂行方法やスケジュールの記載はない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    厚さ0.005mm以下の超極薄箔を製作できる点が強みとして示され、同分野で高い技術水準にあることがうかがえる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    航空・宇宙、半導体、電子電気など幅広い産業で使われると書かれるが、国が補助する理由や波及効果の説明はない。

  • 費用対効果2

    生産性の低さは書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は記載がない。

  • イノベーションへの貢献2

    クリーン環境下での製造や顧客ニーズに応じた特性対応は書かれるが、先端デジタル技術の活用は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    精密圧延技術を基に半導体や電子電気など成長分野への用途が挙げられるが、構造転換への言及は薄い。

  • 地域経済への波及2

    川崎市中原区に立地することは書かれるが、地域特性を活かした雇用や地域経済への効果の記載は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。