ものづくり補助金平成29年度卸売業、小売業石川県

「日常生活でのきこえ」を重視した補聴器調整技術の確立と差別化

有限会社ホッタ

成果防音室の広さ 0.5畳→3畳

この事例のポイント

  • 補聴器の調整に必要な技術や知識を生かす環境が不足しており、個人として取得した認定補聴器技能者の効果を十分に発揮できていなかった。
  • 高度な測定ができる聴力測定機と、大学の研究室等で使われるほど遮音性の高い防音室を導入した。
  • 防音室の広さ 0.5畳→3畳。補聴器装用による効果を可視化したことで的確な調整が可能になり、初期の満足度が高まって購入率が大幅に改善した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社ホッタ
所在地石川県 白山市
業種その他の小売業
従業員数1人
資本金2.3億円
設立1992年

事業の背景

補聴器販売は製品を売るだけでなく、難聴者の聞こえに合わせて音域ごとに音の増幅レベルを設定する調整技術が求められる。購入者は高価な補聴器で失敗したくないとの思いから、より専門的な店に相談する傾向が強い。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力補聴器の調整に必要な技術や知識を生かす環境が不足しており、個人として取得した認定補聴器技能者の効果を十分に発揮できていなかった。
  • 新製品・新技術補聴器はうるさくて使えないという声が多く、購入をためらう人が多いため、より専門的な店への相談が求められていた。

やったこと

高度な測定ができる聴力測定機と、大学の研究室等で使われるほど遮音性の高い防音室を導入した。一般的な防音室は0.5畳程度と狭く音が反響して精度が低いが、導入したのは3畳タイプで約6倍の広さがあり、調整作業に有効で正確な効果の測定ができるようになった。設備導入を機に、ハード面だけでなく技術習得により補聴器への不満や不信感を払拭するサービスを、個人店ならではの細やかな対応で展開し、大手との差別化を図った。

検査測定聴力測定機
その他防音室(3畳タイプ)

新しい製品・サービス:補聴器を装用することによる効果を可視化する調整サービス。最長2か月間の無料お試しを含む。

事業の効果

  • 防音室の広さ 0.5畳→3畳

補聴器装用による効果を可視化したことで的確な調整が可能になり、初期の満足度が高まって購入率が大幅に改善した。調整のための来店回数が減り、客の負担も軽減された。認定補聴器専門店の要件を満たして2020年3月に県内初の個人店として認定を受け、新聞でも取り上げられた。車で20分圏内を超える金沢市、小松市、かほく市からの問い合わせが大幅に増え、医師からの紹介も増えて販売台数の増加に寄与している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    個人として認定補聴器技能者の資格を持ち知識を生かす環境が足りなかったと経緯が書かれ、補聴器販売の専門化という方向は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手との差別化を図る方針と、個人店ならではの細やかな対応が書かれているが、市場データや自社の強み・弱みの具体的な分析は示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    調整の精度不足や一般的な防音室の狭さという課題認識があり、防音室導入で解決を図っているが、高付加価値化の見込みを示す数字は乏しい。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    購入率が大幅に改善、来店回数が減少と記載があるが、高付加価値の創出や賃上げの目標値は公開事例に示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数1人、代表者の資格取得と記載があるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力について言及はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    対象は難聴者、近視、遠視、老視等の個人客で、最長2か月の無料お試しや広い防音室による効果可視化など、選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    防音室の導入や認定補聴器専門店の取得など段階的な取組は書かれているが、中長期の遂行方法やスケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    個人として県内初の認定補聴器専門店の取得とあり、同分野での差別化は読み取れるが、高価格化や普及度の数字は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    医師からの紹介増加や県外エリアからの問い合わせ増加はあるが、地域経済波及や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    防音室導入後に購入率が大幅に改善し来店回数も減ったとあるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    石川県内で県初の認定を取得し、金沢市や小松市などからの問い合わせが増えたと地域の広がりが書かれているが、雇用創出の記載は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

お客様の聞こえのお悩みについて、一人一人しっかりお聞きして、生活の質を改善出来るようお手伝いいたします。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。