回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社ダイゲンコーポレーション
成果1時間あたり2,000枚の合紙の生産が可能になった
| 事業者名 | 株式会社ダイゲンコーポレーション |
|---|---|
| 所在地 | 福井県 福井市 |
| 業種 | パルプ・紙・紙加工品製造業 |
| 技術分野 | 複合・新機能材料 |
| 従業員数 | 28人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1950年 |
創業70年を超える紙卸商で、コピー用紙、洋紙、特殊紙、和紙、高級印刷用紙など10,000種類以上の紙を取り扱ってきた。インターネットの発達で情報伝達手段としての紙の需要が減る中、競合の少ないニッチ市場として合紙(紙の貼り合わせ)加工に力を入れていた。
抱えていた課題
やったこと
2018年10月に2台目となる合紙機を導入した。新しい機械は貼り合わせる紙を自動給紙する全自動型で、1時間あたり2,000枚の合紙の生産が可能になった。1台目と異なり薄い紙同士や薄い紙と厚い紙の貼り合わせができ、合紙のあらゆるオーダーに対応できるようになった。タッチパネルで操作でき、2枚の紙を自動で給紙し、片方の紙に糊をローラーで塗布した後、ドラムで巻き上げ、紙を貼り合わせてプレスして仕上げる。
新しい製品・サービス:薄紙と厚紙を組み合わせた高級パッケージ向けの合紙製品(おせちの重箱など)。
全自動の合紙機の導入により、紙を自動で給紙するため給紙の手間が減り、生産性が格段に高まった。薄紙と厚紙の貼り合わせが可能になり、土産物やおせちなど高級パッケージの有望市場を掴めるようになった。その結果、おせちの重箱など高級パッケージ用の注文が伸び、売上・利益ともに増大した。合紙に携わる従業員も増員され、雇用創出にもつながっている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
1950年創業の紙卸商で、紙の加工に活路を見出し付加価値製品へ成長したと記載があり、一貫性はうかがえる。
インターネット普及で紙需要が減る中、競合の少ないニッチ市場の合紙に注力したと具体的に記載されている。
合紙の生産性課題を全自動合紙機で解消し、薄紙と厚紙の貼り合わせで高級パッケージの注文が伸び売上・利益が増大したとある。
1時間あたり2,000枚の生産が可能と数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
合紙に携わる従業員を増員したとあるが、補助事業を遂行する体制の詳細は書かれていない。
北陸新幹線延伸による土産物・贈答用日本酒・宅配おせちなど有望市場を対象とし、薄紙と厚紙の組み合わせが選ばれる理由として書かれている。
今後は全国展開を目指し、さらなる設備投資も検討中とあるが、スケジュールや課題解決方法は書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
競合の少ないニッチ市場の合紙で、高級パッケージ向けに高付加価値化・高価格化を図っていると読み取れる。
新たに従業員を増員し雇用創出につながったとあるが、川上・川下への波及効果や社会インフラとしての記述は薄い。
2台目の合紙機で生産性が大きく向上し売上・利益が増大したと書かれているが、補助金額に対する費用対効果の数値はない。
全自動給紙やタッチパネル操作は記載があるが、デジタル技術によるサプライチェーンへの貢献までは読み取れない。
紙需要が減る中で紙加工へ転換し付加価値製品で成長したとあり、構造転換の方向性がうかがえる。
北陸新幹線延伸を見据え福井の土産物・日本酒・おせちなど地域特性を活かした高付加価値事業と読み取れる。
北陸新幹線延伸で需要増が見込まれる土産物、贈答用日本酒、宅配おせちなどの高級パッケージ市場で受注増大を目指す。高付加価値の紙加工の実績をHPやSNSで発信し、全国展開を図る。今後は全国規模での紙加工の注文獲得に向けて、さらなる設備投資も検討中である。
環境変化への対応と新たな市場開拓
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。