ものづくり補助金平成29年度卸売業、小売業福井県

需要期に対応する生産・仕入安定化の為の高鮮度保存「鮮温保管システム」構築

有限会社瀬戸生花

成果花の鮮度保存期間 2週間→4週間

この事例のポイント

  • 2018年の雪害で所有するハウスの約8割が倒壊し、その後は盆・正月・彼岸の需要期に生産を集中する体制になった。
  • 生花の鮮度を長期間保持できる「鮮温保管システム」を備えた鮮温庫を導入した。
  • 花の鮮度保存期間 2週間→4週間。花の長寿命化により、需要期に向けて収穫や加工作業を早い段階から分散して行えるようになり、従来直前に発生していた長時間勤…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社瀬戸生花
所在地福井県 坂井市
業種その他の卸売業
技術分野製造環境
従業員数8人
資本金300万円
設立1999年

事業の背景

有限会社瀬戸生花は、生花の生産から加工、生花卸、販売までを一貫して手がけている。2018年の雪害で所有するハウスの約8割が倒壊し、その後は盆と正月、春と秋の彼岸の需要期に花の生産を集中する体制に移行した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力2018年の雪害で所有するハウスの約8割が倒壊し、その後は盆・正月・彼岸の需要期に生産を集中する体制になった。
  • コスト・採算需要期には既存の冷蔵設備では花を長期保管できない。
  • 人手・技能収穫や加工が需要期に集中して長時間労働となり、人件費負担も大きい。
  • コスト・採算需要期には花の仕入れ価格が高騰する。

やったこと

生花の鮮度を長期間保持できる「鮮温保管システム」を備えた鮮温庫を導入した。同設備は約100%の湿度と1〜2℃の温度を高精度に管理して花を冬眠状態にし、通常2週間程度の花の鮮度保存期間を4週間以上に延ばせる。これにより収穫した花や仕入れた花、加工した花束などを長期保管できるようになった。

事業の効果

  • 花の鮮度保存期間 2週間→4週間

花の長寿命化により、需要期に向けて収穫や加工作業を早い段階から分散して行えるようになり、従来直前に発生していた長時間勤務やパート従業員の短期雇用が不要となって人件費も抑制された。価格高騰の前に花を仕入れられるため仕入れコストも安定した。加工作業を熟練社員が担えるようになって製品品質が高まり、クレームや返品が激減した。女性従業員のワークライフバランスの実現や離職防止にも貢献し、働きやすい環境となった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.5 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決保管期間を2週間から4週間以上に延ばし、長時間勤務や短期雇用の不要化と人件費抑制という課題と解決策が具体的に示されている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    強み・弱みを踏まえた優位性需要期の仕入れ価格高騰への対応が課題とされ、市場動向と自社強みの関係は直接書かれていない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    2018年の雪害でハウスの約8割が倒壊後、需要期に生産を集中する体制へ移行したとあり、過去の取組との連続性は読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    需要期の仕入れ価格高騰への対応が課題とされ、市場動向と自社強みの関係は直接書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    保管期間を2週間から4週間以上に延ばし、長時間勤務や短期雇用の不要化と人件費抑制という課題と解決策が具体的に示されている。

事業の実現可能性2.4
  • 付加価値・賃上げの目標2

    保管期間の延長や人件費削減は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員8名の小規模体制で、事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ふるさと納税向けアレンジメントや量販店向け売り場づくりなど製品と顧客の方向性はあるが、ターゲットの定量的裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    需要期に向けて収穫や加工を分散する方針は示されるが、スケジュールや検証過程の記述は乏しい。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    花の鮮度保持による品質向上や業種コラボの記述はあるが、ジャンルの普及度や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    地域の特産的な事業との関係は見えるが、雇用創出や波及効果の定量的な記載はない。

  • 費用対効果3

    人件費削減やクレーム減少など効果は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    鮮温保管システムという設備導入は読み取れるが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    ふるさと納税や地域の食卓との関わりが書かれ、地域での活力向上に触れているが、地域経済への規模は不明。

事業者の声

花はこころのごちそうです

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。