ものづくり補助金平成29年度農業、林業長野県

独自の加熱・冷却技術による「完全無添加100%ジュース」の試作・開発

株式会社なかひら農場

この事例のポイント

  • 酸化防止のためのビタミンC添加が必要で、添加せずに完全無添加のジュースを作る技術がなかった。
  • 独自の加熱・冷却処理装置を導入し、温度管理を高度化した。
  • 試作したジュースは、外観や味覚、香味などの品質が従来品と遜色なく、むしろ若干上回った。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社なかひら農場
所在地長野県 松川町
業種農業
技術分野製造環境,製造環境
従業員数54人
資本金1,000万円
設立1991年

事業の背景

株式会社なかひら農場は、1975年に観光農園を始め、1991年に本格的なジュース工場を建設して法人化した。果汁100%の多品種少量生産で、約60種類のジュースを製造している。お客様の本物志向・安全安心志向が高まっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術酸化防止のためのビタミンC添加が必要で、添加せずに完全無添加のジュースを作る技術がなかった。
  • 品質・精度消費者の本物志向・安全安心志向に応えるため、添加物を使わない高品質なジュースが求められていた。

やったこと

独自の加熱・冷却処理装置を導入し、温度管理を高度化した。酸化防止のためのビタミンC添加や窒素ガス注入をしない完全無添加100%ジュースの試作・開発に取り組んだ。試作したジュースは、外観、味覚、香味、風味、食感などで従来品と遜色なく、むしろ若干上回る状態に仕上がった。今後は賞味期限である1年6ヶ月内で保管し、酸化防止剤を添加しなくても褐変が抑制されていることを確認する取り組みを進める。

加工機加熱・冷却型酵素失活装置

新しい製品・サービス:酸化防止剤を添加しない完全無添加100%ジュース

事業の効果

試作したジュースは、外観や味覚、香味などの品質が従来品と遜色なく、むしろ若干上回った。酸化防止剤を使わなくても褐変が抑えられることを確認でき次第、販売を行う予定である。数値による効果は示されていない。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    1991年の法人化以来、果汁ジュース事業を続けてきた歴史が示され、無添加製法への取組はその延長線上にあると読める。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    「本物志向」「安全・安心志向」の市場動向に対応する目的が書かれ、多品種少量生産や100%果汁へのこだわりが強みとして示されている。

  • 課題の認識と解決3

    酸化防止剤を使わないことによる褐色変化という課題を認識し、加熱・冷却型酵素失活装置で解決する方針が示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値や賃上げの具体的な目標値は書かれておらず、販売可否は今後の保管試験の結果次第とされている。

  • 事業を進める体制2

    試作データの収集や安定生産体制の構築に取り組むと書かれているが、担当体制や人材の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    無添加で搾りたての味わいを商品化する点や、市場からの期待が高いことは読み取れるが、顧客ターゲットの具体性は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    賞味期限1年6ヶ月内で褐変抑制を確認し、クリアなら販売する段取りが示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    添加物を使わない100%果汁ジュースで、一般的な製法とは異なる独自の加熱・冷却技術による高付加価値化を図っている。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    独自の加熱・冷却型酵素失活装置の導入は技術的な取組だが、地域やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    松川町の地域でリンゴ等を加工し、果樹農家の担い手育成にも力を注いでいる点が示されている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

賞味期限内の保管試験で褐変抑制が確認できれば販売を行う。

事業者の声

会社経営においても、常に毎年2歩進むよう心がけています。2歩進めば、たとえ時代の影響で1歩下がったとしても、必ず1歩は前進します

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。