ものづくり補助金平成29年度製造業長野県

高品質コンクリート骨材生産ラインの構築事業

吉川工業株式会社

成果ふるい効率が高くなり生産力が5割向上した。

この事例のポイント

  • 天然砂利からのコンクリート骨材製造時に、軽石や木屑などを完全に除去できず、コンクリートの品質に悪影響が出ている。
  • 最先端の選別装置としてHi・ウッズ・セパレーターを導入し、軽石や木くずなどの不純物を効率的に除去する骨材生産ラインを構築した。
  • ふるい効率が高くなり生産力が5割向上した。ふるい効率が向上し生産力が5割向上した。

事業者のプロフィール

事業者名吉川工業株式会社
所在地長野県 飯田市
業種窯業・土石製品製造業
技術分野精密加工
従業員数7人
資本金2,000万円
設立1958年

事業の背景

吉川工業は天竜川の砂利資源を活かし、早くから砂利採取事業に参入した老舗企業で、現在は砂利・砕石を中心に、再生骨材販売や建設廃材リサイクルにも力を入れている。リニア中央新幹線の工事が本格化し、砂利の安定供給が社会的責任と考えられている。コンクリート体積の約7割を占める骨材の品質がコンクリート品質に大きく影響するため、品質向上への対応が喫緊の課題となっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度天然砂利からのコンクリート骨材製造時に、軽石や木屑などを完全に除去できず、コンクリートの品質に悪影響が出ている。
  • 生産能力込レキ・篭石以上の骨材の破砕作業の生産性が低い。
  • コスト・採算骨材の原価管理と二次加工費等の採算性が不明である。

やったこと

最先端の選別装置としてHi・ウッズ・セパレーターを導入し、軽石や木くずなどの不純物を効率的に除去する骨材生産ラインを構築した。新たな装置の導入に伴い、ふるいの元の水量を相当量増やすためポンプなど追加の設備投資を行った。従来のゴミ取りマシーンはそのまま使い、製品を最終的に人が目で確認して取りきれないゴミを除去する体制とした。品質管理システムによる高品質コンクリート骨材生産ラインの構築に取り組んだ。

その他Hi・ウッズ・セパレーター
その他ポンプ
ソフト品質管理システム

新しい製品・サービス:Hi・ウッズ・セパレーターを備えた高品質コンクリート骨材生産ライン

事業の効果

  • ふるい効率が高くなり生産力が5割向上した。

ふるい効率が向上し生産力が5割向上した。最終製品のチェックや管理作業も減り、経営に大きく貢献している。骨材の品質向上、生産力アップ、安定供給、コスト削減が可能となり、売上アップや利益獲得につながると期待されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    砂利事業への参入や老舗としての歩みが書かれ、既存事業との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    天竜川の豊富な砂利資源やリニア中央新幹線の需要に触れており外部環境は読み取れるが、競争優位の具体的な根拠は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    コンクリート品質に影響する不純物除去が課題と明確で、新装置導入により生産力が5割向上したと具体的に示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産力5割向上という数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、目標設定は読み取れない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数7名と記載があるのみで、補助事業を遂行する体制や事務処理能力についての記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高品質骨材とゴミゼロを掲げ、インフラ向け需要が示されるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入装置と目視確認の工程は書かれているが、中長期の検証や遂行スケジュールは記載されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    砂利の高品質化を目指す取組だが、普及度や高付加価値化の度合いを示す記述は少ない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用4

    リニア中央新幹線工事への安定供給と河川しゅんせつによる水害防止など、社会インフラ・地域への貢献が具体的に書かれている。

  • 費用対効果3

    生産力5割向上や最終チェック作業の削減が述べられるが、補助金額に対する付加価値増加の数字は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    飯田市や伊那谷の地域特性に根ざし、リニア関連の経済波及効果に期待を示しており地域牽引の姿が読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

骨材の品質向上、生産力アップ、安定供給、コスト削減により、経営上の売上アップと利益獲得につながるものと期待している。

事業者の声

官民が連携して河川環境を安全に整えることで災害から地域を守る。この大切さを広く知ってもらい、砂利事業に対する理解と意識向上につなげたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。