画像式異物除去装置・殺菌機導入による品質向上と販路拡大
画像式異物除去装置と蒸気殺菌機を導入した。
効果:イワシノコバンの混入クレーム件数 14件→7件
ナサ工業株式会社
成果曲げ加工1箇所の誤差 0.05mm→0.01mm
| 事業者名 | ナサ工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県 須恵町 |
| 業種 | 電気機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 94人 |
| 資本金 | 1,500万円 |
| 設立 | 1969年 |
配電盤や制御盤、電気機械器具の設計・製造を手がけ、エスカレータ外装からエレベータ乗り場周りなどの昇降機関係、システム制御関連、ボックス・カバー類、サイン、建築・土木系製作物まで事業領域は幅広い。新分野として免疫検査分析装置の板金部品製造に携わるきっかけは、関東の大手医療機器メーカーが2011年の東日本大震災を受けてBCP対策から九州に工場を建てることになり、現地での部品調達に同社が声をかけられたことだった。中国などアジアでの市場拡大により、受注台数は月間30台程度から増えはじめていた。
抱えていた課題
やったこと
2014年12月にファインミクロンベンダー(曲げ加工機)を導入した。免疫検査分析装置の板金部品65品目の曲げ部品を試作し、曲げ加工1箇所の誤差が0.01mm以内となる最適な加工条件を探った。1回目の試作では57品目が目標の0.01mm以内に収まり、残り8部品は一級工場板金技能士が中心となって板金加工のノウハウを駆使し、改善を繰り返して加工条件を見直した。最終的に全部品で曲げ加工1箇所の誤差を0.01mm以内にできた。得られた最適加工条件はデータサーバに格納し、構築した管理システムどおりに運用する仕組みを整えた。加工時はバーコード付きの製造指示書のバーコードを読み取って加工条件を呼び出し、条件変更時もデータサーバに保存して次回生産時に最新条件を呼び出せるようにした。
| 加工機 | ファインミクロンベンダー(曲げ加工機) |
|---|---|
| ソフト | 加工条件管理システム(データサーバ) |
| その他 | バーコードリーダー |
生産技術の高度精度化により、曲げ加工の誤差を0.01mmまで抑え、プレス成型加工同様の高い繰り返し精度を実現した。これにより高精度で複雑な形状の板金部品を安定して供給できるようになり、他社との差別化と競争力強化につながった。加工条件を管理システムで運用できるため、量産時も高精度を維持し品質の安定化が可能になった。月間受注は約4倍に増え、新分野の医療分野への進出により新たな事業の可能性も広がった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
板金・制御盤製造の実績と高精度曲げへの取組はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
中国などアジア市場拡大で受注が増えた状況と、0.01mm精度で複雑部品を安定供給できる差別化が具体的に書かれている。
曲げ誤差0.05mmを0.01mmに高精度化し、月間30台が120台へ約4倍に増えたなど、課題と解決の数字が示されている。
月間受注30台から120台への増加や、0.01mm以内での全68品目達成など、目標と実績の具体的数字がある。
一級工場板金技能士が中心となり改善を繰り返したと、技能資格保持者による体制が具体的に書かれている。
免疫検査分析装置の部品を受注し、BCP対策で九州工場の部品調達先に選ばれた経緯が書かれ、顧客と選ばれた理由が読み取れる。
今後の課題として自動化・ロボット化とデータ管理による量産体制構築が示されるが、スケジュールは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
免疫検査分析装置の板金部品で0.01mm精度を実現し、従来0.05mmからの高精度化と高い繰り返し精度を達成したと書かれている。
BCP対策で九州に工場を作る医療機器メーカーの部品供給や、地域経済への貢献・技術者雇用拡大の可能性が書かれている。
試作で57品目が目標内に収まり、残り8品目も改善で全件達成、月間受注4倍と費用対効果を示す数字がある。
データサーバによる加工条件の格納とバーコード読み取りによる管理システムを構築し、デジタル技術で品質の安定化を実現している。
バイオテクノロジー研究分野への進出を挙げており、成長分野への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。
地域経済への貢献や技術スタッフ雇用拡大が述べられるが、地域の特性を活かした具体的な記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後も受注量の増加が見込まれるため、さらなる生産能力の強化と自動化、ロボット化による人に頼る工程の効率化を課題としている。今回の検証ノウハウを基に、複雑で高精度な板金部品の設計提案やスムーズな量産体制の構築を進め、バイオテクノロジー研究分野への進出で事業領域を広げ、技術スタッフの雇用拡大と地域経済への貢献を目指している。
画像式異物除去装置と蒸気殺菌機を導入した。
効果:イワシノコバンの混入クレーム件数 14件→7件
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%