回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ケーアイ工業株式会社
成果顧客要望であった20%の納期短縮にも成功した。
| 事業者名 | ケーアイ工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 静岡県 富士市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 情報処理,情報処理 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1983年 |
富士市に本社を置く同社は、昭和58年の設立以来、建築物における金属資材の加工を中心に事業を展開してきた。設計から溶接・施工、メンテナンスまでの一元的な製造体制とノウハウを持ち、建築部材のトータルコーディネートが特色である。建設業界では短納期化や省力化の要求が強く、取引先からの短納期での発注が増えていた。
抱えていた課題
やったこと
工場の全設備に電流センサーを設置し、従来人の手で記録していた稼働時間を客観的かつ一元的に把握できるようにした。工場内にバーコードリーダーを設置し、作業者がかざすことで誰がどのくらい作業しているかをリアルタイムに確認できるようにした。作業指示書にビーコンを取り付け、各工程の進捗を可視化した。ビーコンと受信機で進捗状況をリアルタイムに表示するIoTによる生産管理システムを導入した。社内システムにはパナソニックソリューションテクノロジー製のシステムを選定し、パナソニックとの綿密なすり合わせを経て共同で生産体制を構築した。
| 検査測定 | 電流センサー |
|---|---|
| その他 | バーコードリーダー |
| その他 | ビーコン・受信機 |
| ソフト | パナソニックソリューションテクノロジー製 生産管理システム |
工場の設備稼働状況や作業者の進捗が一元的かつリアルタイムに見えるようになり、作業効率の向上と効率的な生産計画・体制の構築が可能になった。作業者ごとの月次作業時間も集計でき、従業員の負担も軽減された。顧客要望であった納期を20%短縮できた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
設立以来、金属加工・製造を主事業とし、建築物の金属資材加工を展開してきたと書かれており、事業の一貫性はうかがえる。
設計から溶接・施工・メンテナンスまでの一元的な製造体制やノウハウ、客先からの品質とデザイン性への好評が書かれている。
短納期化と設備稼働・作業指示書管理の2課題を特定し、電流センサー設置で納期を20%短縮したと数字で書かれている。
顧客要望の20%の納期短縮に成功したと数字で示され、目標と結果が明確に書かれている。
パナソニックとの綿密なすり合わせや社長の熱意は書かれているが、補助事業の遂行体制や事務処理能力への言及は読み取れない。
短納期化への顧客要望が増加していたことは書かれているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は具体性が薄い。
業務プロセスを生産性を落とさないことを最優先に検討し、すり合わせを重ねて導入したと書かれているが、スケジュールは不明確。
公開されている事例からは読み取れません。
中小企業での導入事例はなかったと書かれ、生産管理のIoT化は先進的だが、分野の普及度の数値は示されていない。
建設業界の短納期化や省力化の要請に応えるとあり、業界の課題はうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の記述はない。
作業者の負担軽減や労働時間の客観把握が書かれているが、投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
電流センサーやビーコン、バーコードリーダーでIoT化し、リアルタイムの進捗把握を実現したと具体的に書かれている。
IoTや AI の活用を今後も進めるとあり、構造転換との関係はうかがえるが、市場成長分野への進出は明記されていない。
富士市久沢の地域企業であることは書かれているが、地域の経済成長や雇用創出への言及は読み取れない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後も積極的にIoTを活用し、スケジューリングや客観的な判断はAIに任せることで、人の作業の付加価値を向上させていく方針である。
生産性だけでなく、労務管理にも応用しています。作業者ごとに月次の作業時間も集計できますし、従業員の負担もかなり軽減されています。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
既存の加工工程を検討し、工程集約と加工時間短縮を図るとともに、最小の人数で機械を長時間無人稼働させる方針を立てた。
効果:工程数 6工程→2工程
溶接部を挟み込む形で複数のヒーターを設置し、加熱範囲や加熱時間を厳密に制御する6点式自動抵抗加熱装置を導入した。
効果:自社設備の増強により他社からのリース費用が無くなり、コスト削減につながった