ものづくり補助金平成26年度製造業大阪府

多品種難解部品の加工効率の向上に向けた4軸マシニング加工技術開発事業

青山シャフト工業株式会社

成果マシニング加工の工程数 6工程→1工程

この事例のポイント

  • シャフト形状でありながら曲面、横穴、深穴などの複雑な形状のため、段取り替えの時間が増大し、製造コストが増えていた。
  • 従来は手動で角度を変えていたシャフト部品の加工について、4軸マシニング加工技術の導入を試みた。
  • マシニング加工の工程数 6工程→1工程。マシニング加工を6工程から1工程に集約し、工程数を大幅に減らすことができた。

事業者のプロフィール

事業者名青山シャフト工業株式会社
所在地大阪府 大阪市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数9人
資本金200万円
設立1919年

事業の背景

大正8年2月創業で100年以上の歴史を持つ長尺シャフトメーカーで、主力製品は長尺シャフトなど。主な取引先は産業機械・医療機器メーカーなどである。平成26年に4代目トップに就任し、従業員一丸となってシャフトづくりに励んでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算シャフト形状でありながら曲面、横穴、深穴などの複雑な形状のため、段取り替えの時間が増大し、製造コストが増えていた。
  • 生産能力複雑形状のシャフト部品の加工にはマシニング加工が6工程必要で、加工工程が多かった。

やったこと

従来は手動で角度を変えていたシャフト部品の加工について、4軸マシニング加工技術の導入を試みた。工作機械メーカーのOKKの協力も得て、マシニングセンターに搭載された数値制御(NC)に切削時の主軸回転・送り速度、工具情報、冷却条件などを入力した。加工シミュレーションを行い、加工時間の予測値を算出できるようにした。さらに、高圧ユニット部品となる複雑形状シャフトの加工に必要なマシニング加工能力について機械メーカーと協議した。

加工機4軸マシニングセンター
ソフト3次元CAD/CAM
検査測定3次元測定機
ソフト工程管理システム

事業の効果

  • マシニング加工の工程数 6工程→1工程

マシニング加工を6工程から1工程に集約し、工程数を大幅に減らすことができた。加工時間の予測値を算出できるようになり、高精度を維持したまま生産の効率が向上した。従来はできなかったスクリュー形状など複雑な形状のシャフトにも対応できるようになり、段取り替えに伴う製造コストの増加も抑えられた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性4

    大正8年創業で100年以上の長尺シャフト事業を続け、平成26年度補助事業で4軸マシニング技術を導入しており、過去からの取組との連続性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    長尺12m・直径80cmの加工力と25種類の規格品、1本からの在庫販売を強みとし、医療関連機器への採用拡大にも触れている。

  • 課題の認識と解決4

    複雑形状の段取り替え増で製造コストが上がる課題を認識し、6工程のマシニング加工を1工程に集約した具体的な対策が書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    品ぞろえを3年後に25種類から倍増する目標はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現性の判断材料が薄い。

  • 事業を進める体制3

    従業員9名で、機械を使いこなすための従業員トレーニングを実施していると書かれているが、事務処理体制の詳細は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    産業機械・医療機器メーカーを顧客に、1本からの在庫販売や1カ月程度の納入、短納期を選ばれる理由として示している。

  • 事業化までの道筋3

    3年後の品ぞろえ倍増という中期目標はあるが、遂行方法や課題解決の段取りは概略にとどまり、スケジュールが明確とはいえない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    シャフトという産業分野で幅広く必要な製品を扱うとあるが、高水準の高付加価値化や高価格化を示す記述はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    産業機械や医療関連機器へ供給しているとあるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は明示されていない。

  • 費用対効果3

    マシニング加工が6工程から1工程に集約されたと具体的に書かれているが、補助金額に対する付加価値増や費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献4

    3次元CAD/CAM、3次元測定機、工程管理システム、加工シミュレーションを導入し、デジタル技術で加工工程を効率化している点が読み取れる。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    自動車用サスペンション部品や医療関連機器への供給拡大がうかがえるが、日本経済の構造転換に資するとまでは示されていない。

  • 地域経済への波及3

    大阪市の大阪テクノマスターに選定され、大阪の事業者として地域の技術認定を受けている点が読み取れるが、地域経済への波及は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

シャフトの品ぞろえを3年後に倍増させたいとし、シャフト部品の採用先拡大を目指している。

事業者の声

従来はできなかったシャフトのスクリュー形状など複雑なものにも対応できるようになった

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。