ものづくり補助金平成29年度製造業京都府

ステンレス・鉄鋼材の精密溶接における低ひずみ溶接技術の確立による品質向上の取組み

有限会社邦友製作所

成果仕上げ時間 30分→4分

この事例のポイント

  • ステンレスや鉄鋼材の精密溶接では熱ひずみの低減が長年の技術課題で、従来のTIG溶接では熱ひずみを抑えることが難しかった。
  • ㈱レーザックスのハンドトーチ型レーザー溶接機「OPTICEL FH-300」を導入した。
  • 仕上げ時間 30分→4分。低ひずみ溶接技術を確立し、強度が高くひずみや溶接焼けの少ない独自の溶接技術で顧客の厳しい品質要求に応えられるようになっ…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社邦友製作所
所在地京都府 久御山町
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数13人
資本金300万円
設立1988年

事業の背景

当社は1988年創業で、京都府久世郡を拠点に精密板金加工を主力としている。主要取引先は半導体製造装置、農業畜産機械、建機部品、医療機器の各メーカーで、大手メーカーからの品質要求が厳しい。レーザー溶接機の販売が2014年に始まり、レーザー溶接と当社の溶接技術を融合すれば非熟練者でも低ひずみ溶接ができると考えた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度ステンレスや鉄鋼材の精密溶接では熱ひずみの低減が長年の技術課題で、従来のTIG溶接では熱ひずみを抑えることが難しかった。
  • 品質・精度顧客からより精密で安心安全な設計が求められ、歪みやひずみの低減の要望を受けていた。
  • 生産能力溶接後のひずみ除去時間が長く、ベテラン職人によるひずみ取りなどの仕上げ作業が必要で、生産性を向上させる必要があった。

やったこと

㈱レーザックスのハンドトーチ型レーザー溶接機「OPTICEL FH-300」を導入した。小型ながら3kW高出力のファイバーレーザー発信機を搭載し、ステンレスや冷間圧延鋼材など様々な素材に対応し、溶接条件のレシピ登録やレーザーヘッドの手持ち操作が可能である。レーザックスの技術員から連日技術指導を受け、薄板溶接における素材、形状、厚み、電流、ガス流量、チップ、角度等の条件出しを繰り返した。溶接条件をレシピ化し、従業員全員が訓練を重ねて非熟練者でも薄板溶接ができるようにした。品質マニュアル審査や強度試験を繰り返し、誰が作業しても同じ品質となる溶接の標準化を構築した。

加工機ハンドトーチ型レーザー溶接機「OPTICEL FH-300」

事業の効果

  • 仕上げ時間 30分→4分
  • 溶接棒等の材料費、シールドガス、電気代で384円削減
  • ビード幅 8mm→1mm

低ひずみ溶接技術を確立し、強度が高くひずみや溶接焼けの少ない独自の溶接技術で顧客の厳しい品質要求に応えられるようになった。非熟練者でも薄板溶接ができる体制を整え、多能工化も図れた。既存顧客との信頼関係が深まり、新たな業種の仕事の範囲も拡大し、新規引き合いや経営多角化につながった。さらに生産管理システムを導入し、引き合いから納品までを見える化してトレーサビリティを構築した。

今後の展望

賃金アップや働き方改革を進め、幸せに働ける職場づくりに邁進する。生産管理システムの導入で更なる生産性向上とトレーサビリティの構築を図り、永続的な業績向上を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。