回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社山口精機製作所
| 事業者名 | 株式会社山口精機製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 亀岡市 |
| 業種 | 業務用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 27人 |
| 資本金 | 4.3億円 |
| 設立 | 1976年 |
当社は1976年の創業以来、京都で機械器具製造業に従事し、お取引先ブランドの小型バランシングマシンの国内マーケットシェアは約3割を占めている。主な製品はバランシングマシンで、自動車・家電・工作機械の回転体の開発・製造に利用されている。自動車のEV化の流れから、製造工程に組み込める自動機(大型バランシングマシン)の需要が増えつつあった。
抱えていた課題
やったこと
大型バランシングマシン用の部品を効率よく加工するため、1,030mmの加工スペースを持つ立形マシニングセンタ(VM53R)を導入した。新設備を最大限活用するため、ベテラン技術者の持つ加工作業を構想レベルから細分化してデータ化・マニュアル化した。多彩な切削工具の絞り込みと固定治具の整理を行い、加工に関わる全工具のデータ化も実施した。形式知化した情報を社内で共有し、基礎訓練を繰り返すことで、若手技術者が熟練技術者の入力した加工データを基にプログラムを呼び出し、出荷基準を満たす部品を独力で加工できるようになった。
| 加工機 | 立形マシニングセンタ(VM53R) |
|---|
新しい製品・サービス:国産不織布マスク「しあわせと笑顔を包むマスク」およびマスク製造装置
大型バランシングマシン部品の加工体制が整い、製造原価の低減と加工時間の短縮が実現した。熟練技術者のノウハウが若手技術者へ継承され、独力で出荷基準を満たす部品を加工できるようになった。需要が高まる大型バランシングマシンを効率的に製造できる体制を構築できた。今回の取組を通じて社員全体に新たな仕事へ主体的に取り組む姿勢が生まれた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1976年創業以来のバランシングマシン製造を基盤とし、5年後売上高5億円の目標を掲げている点が読み取れる。
小型バランシングマシンの国内シェア約3割と、近畿圏の提携企業ネットワークという強みを踏まえ、EV化で伸びる大型自動機需要を狙う構成が読み取れる。
大型部品の加工設備不足と若手技術者の技量不足という2つの課題を特定し、立形MC導入とデータ化で解決する計画が読み取れる。
5年後売上高5億円という数値目標はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性は判断しにくい。
従業員27人、数十年勤務の技術者、若手への知見継承と社内体制の再構築が書かれ、遂行体制は具体的に読み取れる。
自動車メーカー向け大型バランシングマシンの需要増と、高品質で効率的な一貫生産が評価されている点が具体的に書かれている。
導入後の社内体制構築や今後の新分野挑戦は書かれているが、遂行スケジュールや期限は具体的に示されていない。
資本金43,000千円のみ記載があり、資金調達や金融機関との関係、財務状況の見通しは公開されている事例からは読み取れません。
小型バランシングマシンの約3割のシェアや、大型自動機という高付加価値品の位置づけはうかがえるが、高価格化の数値は示されていない。
マスク製造装置の開発と地元マスコットを使った販売が書かれるが、雇用創出や波及効果など国が補助する理由は明確に読み取れない。
製造原価の低減と加工時間の短縮が実現したと書かれるが、補助金額に対する効果の数値は示されていない。
生産管理システムYPSの活用や工具のデータ化、マニュアル化が書かれるが、先端的なデジタル技術の活用とまでは言えない。
EV化の流れで自動機の需要が増えつつあるという市場変化を踏まえ、大型バランシングマシンへ進出する方向が読み取れる。
京都府亀岡市の本社工場を拠点とし、地元の観光キャラクターを使ったマスク販売を続けるなど、地域との結びつきがうかがえる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
5年後の売上高5億円を目指し、大型バランシングマシンを効率的に製造する体制を活かして事業を広げる。新たな取組として、既存取引先との新分野での連携や自社オリジナル製品の開発にも挑戦していく。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった